園子温監督、神楽坂恵との入籍で「私の“恋の罪”でお騒がせしてすみません」

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園子温監督、神楽坂恵との入籍で「私の“恋の罪”でお騒がせしてすみません」

『冷たい熱帯魚』(11)の園子温監督が放つ官能サスペンス映画『恋の罪』(11月12日公開)の完成報告会が、11月2日に映画の舞台である円山町のオーディトリウム渋谷で開催。水野美紀、冨樫真、神楽坂恵、園子温監督が登壇した。先日、婚約したことを発表した園監督と神楽坂は、それぞれにノロケながら喜びを語った。

『冷たい熱帯魚』と本作で愛を育んだふたり。園監督は「私ごと、私の“恋の罪”でお騒がせしてすみません。こんなことになるとは」と、映画のタイトルにかけて、照れながら挨拶。神楽坂は「この度、園子温監督と婚約いたしました。園監督の作品を通して、人としても女優としても成長させていただきました。とても尊敬できる、信頼できる方です」と、満面の笑みを見せた。

園監督が、1990年代に渋谷の円山町のラブホテル街で起きた猟奇殺人事件からインスパイアされて作ったという本作。水野は事件を追う刑事・吉田和子役だ。水野は苦労したシーンについて「遺体解剖のシーンでは、本物のウジ虫がはっていて。ウジ虫も血糊も独特のにおいがすごかったです」と激白。自我に目覚める清楚な主婦・菊池いずみ役の神楽坂は「リハーサルがとても厳しく追い込まれました。監督が求めるものは前作よりもさらに大きくなっているので、私も応えられるよう頑張りました」と健気にコメント。エリート教授・尾沢美津子役の冨樫は「(役が)憑依していたのかもしれない。現場の空気感を大事にして演じました」と、役への入れ込みようを語った。

第64回カンヌ映画祭で熱烈なスタンディングオベーションを受け、先日、スペインで開催された第44回シッチェス・カタロニア国際映画祭ORBITA部門では最優秀作品賞を受賞するなど、海外でも高い評価を受けている本作。海外各地を回った園監督は、国によって受け止め方が違った点が新鮮だったそうだ。「開放された国では本作を楽しく見るけど、抑圧の強い国では悲しく見ていて。そういうところが面白かったです」。本作は既に台湾ほか、世界30ヶ国以上で公開が決定している。

水野たち3人が女優魂を見せた渾身の映画『恋の罪』。最後に映画のテーマである「ようこそ、愛の地獄へ」になぞらえて、4人が愛の地獄の門のテープカットを行った。是非、あなたもこの門をくぐり、ディープでパワフルな愛の地獄をのぞいてみてほしい。【取材・文/山崎伸子】

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