世界一のビルでトム・クルーズがスタントなしでアクション!メイキング映像が遂に公開
全世界で累計14億ドル(1120 億円)以上の興行収入をあげ、ヒットを続けるミッションシリーズ第4弾『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』(12月16日公開)。地球上で最も高いビル、ドバイのブルジュ・ハリファでのアクションシーンは、予告編やポスターなどでも使用されている本作の象徴的シーンだが、今回、そのメイキング映像が公開された。そこでは何とトム・クルーズ本人がスタントなしで度肝を抜くアクションを披露している。
トム・クルーズは命綱こそ付けているが、ビルの側面を走って移動したり、部屋からダイブしたりと、通常では考えられないようなスタントを自らこなし、さらに「CGではないか?」と噂が出ていたほどのシーンの撮影には、ヘリコプターや部屋から伸びるクレーンカメラを使用していることが確認することができた。ブラッド・バード監督はこの撮影シーンについて、「大きなアクシデントが起こらなくてほっとしたよ。このシーンで、トムがビルの角で宙吊りになりながら、(撮影の)ヘリコプターがなかなか来なかったんだ。トムの足はうっ血してくるし、みんなナーバスになっている時、ブルジュ・ハリファの観光デッキにいる観光客がトムに気がついてしまって、ビデオ撮影をしてしまったんだ。でも、このビデオのお陰で、CGだという噂を否定する証拠になったんだ」と自信を持って語っている。
小さなアクシデントでトラブルが起こらないのは、トム・クルーズがこのシーンの撮影のため、リハーサルとトレーニングを何ヶ月も重ね、実際にビルの外側に出た時の動きは、ルーティンになるぐらい完璧なものになっていたという。
不可能を超える男イーサン・ハントを演じるトム・クルーズは『M:I』シリーズにおいて、数々の不可能に挑み続けてきた。『トイ・ストーリー3』(10)でもオマージュが捧げられ、『M:I』シリーズを最も有名にしたともいえる『ミッション:インポッシブル』(96)でのCIA機密ルームへ天井から侵入する宙吊りアクション。『M:I-2』(00)での冒頭ロッククライミングやクライマックスのバイクチェイスのアクション。『M:i:III』(06)では上海の高層ビル56階からのとんでもないダイブアクションと、どんなに危険を伴うシーンでもスタンマンを使わず、自らスタントを行う彼は、一流のトレーニングチームを配し、体を極限まで鍛えて撮影に臨む。それが彼のプライドであり、流儀でもあるからだ。
本作のスタントコーディネーターは、「トムは全てのスタントを自分でやるんだ。彼がやる必要がない時でもね。今回もプロデューサーたちがひどく心配になるシーンが多くあり、トムはそれをさらに迫力のあるシーンにしようとする。私が『これが君じゃない、なんてわかる人はいない。君が自分でやる必要はないよ。スタントマンにやってもらい、見ていれば良いんだ』と言うと、彼は『観客は違いがわかるよ。それに、僕は楽しいからやるんだ』と言ったんだ」と、高い完成度を目指すための努力を惜しまないトム・クルーズらしいエピソードを語ってくれた。トムの圧倒的プロ意識の高さが、誰もが驚くアクションシーンを生み出し続けることがわかるはずだ。【Movie Walker】