劇中歌を披露した鈴木福「良い歌だから自然に歌っちゃう」 |最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
劇中歌を披露した鈴木福「良い歌だから自然に歌っちゃう」 

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劇中歌を披露した鈴木福「良い歌だから自然に歌っちゃう」 

第79回アカデミー賞長編アニメ映画賞に輝いた『ハッピー フィート』(07)の続編『ハッピー フィート2 踊るペンギン レスキュー隊』が公開初日を迎え、日本語吹替版で声優キャストを務めた鈴木福をはじめ、劇団ひとり、バナナマンの設楽統と日村勇紀、クリスタル ケイが登壇、舞台挨拶を行った。

美しい南極を舞台に、音痴だけどタップダンスが得意なペンギンや、そこに暮らす動物たちが美麗なCGで描かれる本作。主人公エリックの声を務めた鈴木福は、「今日はありがとうございます。僕が頑張った映画が公開されてすごく嬉しいです」と丁寧に挨拶した。父親マンブルの声を担当した劇団ひとりは、「福くんは普段テレビで見ていても可愛いんですが、声のお芝居でもこんなに可愛いのか!?と思いました」と、鈴木福の魅力にメロメロ。また、母親グローリア役を務めたクリスタル ケイも「私はまだ子供がいないので、母親の声を演じるのは難しかったけど、福くんの可愛さのおかげで、母親の温かさのようなものを出せたと思います」とコメントし、名子役の演技が大人たちにパワーを与えたようだ。

アフレコの難しさについて問われた鈴木福は、「やっぱり早口で言わなきゃいけなかったり、息だけのシーンとか、(キャラクターの)口の動きに合わせなきゃいけなくて難しかった」と感想を正直に話した。それに対し、劇団ひとりは「僕はダンスのシーンはスタジオで実際に踊りながらやりましたが、ちゃんと声が撮れなくて『普通にやってください』って言われちゃいました。でも福くんは完璧、天才だもんねー」と言うと、隣にいる福が「でも難しかった」と口にすると「難しかったかー、そっかー」と、父親らしい優しい表情を浮かべた。

オキアミのウィルとビルの日本語吹替はバナナマン。設楽統は「みんな上手い! 僕らも含めてね」と日本語吹替版の出来上がりに満足したようだ。オリジナル版ではブラッド・ピットとマット・デイモンが声を務めていることについて、設楽は「演出の方から『ブラピとマットを呼びますね』なんて言われたけど、結局一回も呼ばれなかった(笑)」とアフレコ現場の様子を話し、日村勇紀は「俺たちは馬鹿にされてんだね! 大プレッシャーでしたよ」とコメント。「でも我々は20年近く一緒にやっているので、『コンビネーションは僕ら方が』とは思いました」と設楽が話すと、日村が「そこだけはね! 後は全部負けるからね!」と、変に力説していた。

また鈴木福は、劇中歌「ブリッジ・オブ・ライト」を「ちょっとだけ」と言いながら初披露。可愛らしい歌声が場内に響き渡り、「可愛くて涙が出そう」と劇団ひとり。「歌はすごく大好き。学校の授業の間の5分休みとかに練習してます。良い歌だから自然に歌っちゃう」と小学生らしいコメントに、客席をはじめ、スタッフやマスコミも微笑んだ。

最後に劇団ひとりは、「子供向けの映画と思われがちですけど、僕ら世代の音楽が使われたりしているので、家族みんなで楽しんでほしい」と語った。そして鈴木福が「笑ったり、ドキドキしたり、寂しくなったりするシーンもあるけど、見終わると心が温まる映画です。お友達とかに話してもらって、みんなで見てもらえたら嬉しいです」と、これまた素晴らしいコメントで締めくくった。子役として人気だけでなく、その実力をしっかり見せつけた鈴木福の優等生ぶりに大人たちは完敗といった舞台挨拶となった。【取材・文/鈴木菜保美】

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