三浦友和、次男・貴大のサプライズ登壇に苦笑「もうちょっと違う形で初共演したかった」

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三浦友和、次男・貴大のサプライズ登壇に苦笑「もうちょっと違う形で初共演したかった」

鉄道に人生を捧げた男が主人公のヒューマンストーリー『RAILWAYS』シリーズの第2弾『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の初日舞台挨拶が、12月3日に丸の内ピカデリー2で開催。三浦友和、余貴美子、小池栄子、中尾明慶、吉行和子、蔵方政俊監督、製作総指揮の阿部秀司が登壇。最後に、前作『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(10)に出演した三浦貴大が飛び入りゲストとして登場し、びっくりした三浦は次男を見て「もうちょっと違った形で初共演したかったな」と焦りながらも嬉しそうな笑顔を浮かべた。

本作は、定年退職を控えた鉄道運転士・滝島徹(三浦友和)とその妻・佐和子(余貴美子)が、第2の人生に向き合っていくという感動作。主演の三浦は「この映画は3月12日、震災の翌日にクランクインしました。重い気持ちをひきずりながら、人間にとって何が大切かと、幸せの価値観が変わっていく中で撮影しました。その思いが映画に反映し、皆さんのところに届いたと思っています」と力強く挨拶。

舞台上には、前作の初日にも登場した駅の伝言板が用意されていた。そこでサブタイトルである“愛を伝えられない大人たちへ”にちなみ、ゲストそれぞれが、大切な人へ普段なかなか言えない感謝の言葉を披露。中尾は「この映画へのチャンスをくれてありがとう」と、三浦と夫婦役を演じた余は、演じた夫婦の役柄の「とおる」と「さわこ」の相合傘を書いた横に「いつまでも待っています。あなたの夢!」と書いていた。小池は「何も言わないで、いつも笑顔!をありがとう」と、夫であるプロレスラー坂田亘へのねぎらいの言葉を披露。三浦は「富山!! ありがとう!!」と、ロケ地・富山の人々への感謝と共に、さりげなく百恵夫人へも「ありがとう。の後は、これからもよろしくですね」と思いを伝えた。

その後、サプライズで、三浦友和の次男で俳優の三浦貴大が登場。三浦は本当に驚いた表情で出迎えた後、息子から運転士のシンボル的な道具であるブレーキハンドルを手渡された。三浦貴大は「一作目はデビュー作だったので、思い出が多すぎて、ブレーキハンドルを握った時、涙が出そうになりました」と感慨深い表情でコメント。三浦友和は「これ、大切なものなんだよ」とハンドルを見ながら顔をほころばせ「撮影前に電話で(貴大に)スタッフの人となりを聞いたりしました」と告白、サプライズ演出に照れながらも「ありがとう。驚きました」と語った。

不器用ながらもいろんな絆を確かめようと模索する大人たち。今年は特に人と人間との絆について考えさせられた年だっただけに、本作のメッセージは幅広い年齢層に届くはずだ。【取材・文/山崎伸子】

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