ハロプロで活躍する熊井友理奈と鈴木愛理が女優としてステップアップ!
王様と名乗る謎の存在から送りつけられる命令に、24時間以内に従わないと罰が与えられる。そんな恐ろしい王様ゲームに参加することになった高校生たちの運命を描く『王様ゲーム』(公開中)は、書籍、コミック化もされた金沢伸明の人気ケータイ小説を映画化したもの。同作でW主演を務めたのは、共にハロー!プロジェクトで活躍する、Berryz工房の熊井友理奈と、℃-uteの鈴木愛理だ。
「8年ぶりの映画出演で主演なんて、最初は私で良いの?って思ったのと同時にプレッシャーを感じました」と語るのは主人公・智恵美を演じた熊井友理奈。「舞台をやらせていただいてはいたのですが、実際の物語の流れと撮影の順番が違うので、気持ちの入れ方が難しかったです」と舞台と映画の違いに戸惑いがあったという。
そんな熊井とは違い、『ゴメンナサイ』『ヴァンパイア・ストーリーズ BROTHERS』など、出演作が今年立て続けに公開されている鈴木愛理は、「1カット、1カット作っていく過程と、それができあがった時の達成感が良いんですよ。今回は目だけや口だけといった、映像でしかできない表現の仕方でシリアスな役を演じられて勉強になりました」と映画で演じることの楽しさを感じていたという。
普段から同じステージに立つことも多いふたりだが、一緒に映画に出演するのは今回が初めてで、お互いの知らない一面を垣間見ることも。「熊井ちゃんの舞台を見たことがあったので、どんな演技をするのか想像はついたけど、実際に演じてみたら、テンポが合うので不思議な感じでした。普段、シリアスな表情なんて見ることがないから格好良かったです」と語る鈴木。一方、熊井も「一回も笑わないあいりん(鈴木の愛称)なんて、普段絶対見られないです(笑)」と話しつつも、「撮影の時の気持ちの切り替えがうまいんですよね。スイッチが入ると目の色が変わって、全然別人になれるのはさすがだなって思いました」と、演技経験が豊富な鈴木に対する尊敬の眼差しもあったのだとか。
演技経験に多少差はありつつも、今回の現場でふたりは色々と学ぶことが多かったという。「撮影中は注意されることが多かったです。でも、見せ場である泣くシーンで鶴田法男監督から『良かったよ』と言っていただけて、自信がつきました」と熊井。「ずっと低い声でしゃべらなくてはならなかったのと、説明するようなセリフが多くて、監督からOKが出たのに、音声の方からNGが出て」と鈴木は演技の難しさを実感したという。
以前にも増して映画への興味が出てきたと語ってくれたふたり。本作を見れば、女優として普段とは違う一面を見せてくれる彼女らの今後がさらに楽しみになるはずだ。【トライワークス】