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『ヒミズ』の園監督、染谷将太に65点、二階堂ふみに64点の激励!

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『ヒミズ』の園監督、染谷将太に65点、二階堂ふみに64点の激励!

『冷たい熱帯魚』(11)、『恋の罪』(11)の鬼才・園子温監督作『ヒミズ』の初日舞台挨拶が1月14日、新宿バルト9で開催。本作で第68回ヴェネチア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)を受賞した染谷将太と二階堂ふみ、園監督が登壇。現場でふたりの演技に点数をつけていたという園監督が、改めて会場でふたりの熱演を評価した。

原作は古谷実の同名コミック。多感な中学生の少年と少女が、人生の荒波でもがく。今回、自身としは初めて原作ものを手がけた園監督は「オリジナルが持っている魂に忠実でありたいと思い、原作の持っているものを壊さないようにと努力しました」と語った。

染谷は本作の現場を振り返り、「とてつもなく自由な現場で、やりたいことがあったらやって良い雰囲気を園さんが作ってくれました。現場で雨が振ったら泥まみれになったりと、どんどん想像もできないアイデアをくださって、刺激を受けました」と語ると、二階堂も「崖から落ちそうなギリギリの感覚で芝居をやっていて、面白いなと思いました」とコメント。さらに、役柄にかなり入り込んだという二階堂は「現場が終わった後、事故に遭いそうになって。かすり傷程度で済みましたが」と激白した。

また、本日はセンター試験の実施日ということで、劇中のふたりの演技を監督が採点。現場では、染谷が45点、二階堂が4点だったが、本日は染谷が65点、二階堂が64点となった。園監督は「これからもこの映画の時と同じように可能性をがんがん広げ、役者としてどんどん大きくなると思うからこの点数にしました」と語ると、ふたりとも照れながら喜んでいた。

その後、原作者の古谷実による直筆のイラスト色紙が贈呈され、3人とも大喜び。最後に園監督は感慨深い表情でこう締めくくった。「先程、あんな点数をつけましたが、劇中のふたりは満点で、星空のように輝いてました」。新人を鍛え上げることで有名な園監督の下、研ぎ澄まされた演技を見せたふたり。2012年、ふたりのさらなる飛躍は間違いなしだ。【取材・文/山崎伸子】

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