東野圭吾の「プラチナデータ」映画化!二宮和也が逃亡者役に初挑戦&豊川悦司と初共演
東野圭吾原作のミステリー「プラチナデータ」が二宮和也主演、豊川悦司共演で映画化されることがわかった。二宮と豊川は本作が初共演、二宮は天才科学者であり、後に逃亡者となる特殊捜査機関の研究員の神楽龍平を演じ、逃亡者役に初挑戦する。豊川は主人公を執拗なまでに追跡する執念の刑事・浅間玲司を演じる。『犯人に告ぐ』(07)で演じた巻島という刑事役に強い愛着を感じ、それ以来、約5年、十数もの刑事役のオファーを断り続けてきた豊川が、監督、脚本、そして二宮との共演という本企画に刺激を受け、再び刑事役に挑む。
原作は、2010年6月に単行本化されるや、大手映画会社やテレビ局、制作会社など20社以上から映像化のオファーが殺到、21万部を売り上げたベストセラー小説だ。2017年という近未来、DNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%になった社会を舞台に、DNA情報「プラチナデータ」によって犯罪に巻き込まれ、容疑者となった警視庁特殊捜査機関の天才科学者・神楽龍平と、逃亡する神楽を執拗なまでに追う刑事・浅間玲司(豊川)の攻防を描く。
東野は、10年近く前から映画化を前提に執筆に取り組んだ。その原作の世界観をそのままに、ハリウッド映画にも匹敵する逃亡チェイスやアクション、知能ミステリーのサスペンス超大作を作り上げる。ラストには、東野も納得の、映像でしか成し得なかった衝撃の結末が待ち受けているという。
二宮はクランクイン前から、国内外の警察関連資料や最先端のDNA研究、ヒトゲノム研究のレポートなど、100ページを超す資料を読み込み、入念な準備を重ねているという。2008年のドラマ「流星の絆」以来、4年ぶり2作目の東野圭吾作品出演となり、20代の俳優活動の集大成として本作に挑む二宮は、「そう遠くはない未来なんじゃないかと思わせる原作のすごさ。その作品に参加できて光栄です」と出演の喜びを語り、豊川との共演については「すごく嬉しいです。豊川さんの胸を借りて、そして豊川さんについていけるように今から準備を始めていきます」と語り、意気込みを見せた。その二宮の印象について、「若手俳優の中でも一際個性の強い、素晴らしい俳優さんだと思っていました」と話す豊川は「胸を借りるつもりで、ドンとぶつかっていきたいと思います。彼からたくさんのことを学びたい」と撮影を心待ちにしているようだ。
監督は大河ドラマ「龍馬伝」などの演出を務めた大友啓史。撮影は2月から4月までを予定しており、今夏完成予定、2013年の公開を目指している。【Movie Walker】