アカデミー主演女優賞ノミネートの新星ルーニー・マーラとフィンチャー監督が来日!
『セブン』(95)のデヴィッド・フィンチャー監督の最新作で、本年度アカデミー賞で5部門ノミネートの『ドラゴン・タトゥーの女』(2月10日公開)のジャパンプレミアが1月30日に国際フォーラムで開催。フィンチャー監督と、本作で初めてアカデミー主演女優賞にノミネートのルーニー・マーラが来日。水墨画家・小林東雲が巨大ドラゴンを水墨画で描き、それをバックに今年、辰年の年女であるタレントの菜々緒が映画のヒロイン、リスベットに扮し、ダンスパフォーマンスを見せた。
原作は全世界で6500万部を売り上げたスウェーデン作家、スティーグ・ラーソンのミステリー小説。敏腕ジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)と、体中にピアスとタトゥーをした天才ハッカー、リスベット(ルーニー・マーラ)が、40年前の少女失踪事件に挑む。まずは、小林東雲が大きなドラゴンの水墨画を書き上げた後、リスベットよろしく奇抜なパンクファッションで登場した菜々緒が、多数のダンサーたちと共にランウェイでパフォーマンスを披露。その後、ルーニーとフィンチャー監督が舞台に登場した。
白いワンピースで登壇したルーニーは「ハイ!」とはにかみながら笑顔で挨拶。フィンチャー監督は彼女をヒロインに抜擢した理由について、「皆さん、おわかりになると思いますが、パーフェクトですから」と彼女をほめ称えた。過激な風貌のリスベットになることに抵抗はなかったか?と尋ねられたルーニーは、「その反対で、すごく嬉しく変身させてもらいました。俳優にとって、自分の容姿を変えられることは、一つの贈り物だと思っています」と語った。
また、菜々緒は映画を見た感想について、「私はルーニーさんの演じた役柄と同い年の23歳で、とても感情移入できました。多くの方に見てほしいと思いました」と映画を猛アピール。最後に、画竜点睛ということで、小林東雲が龍に目を入れると、何と水墨画の龍がカラフルな色彩を帯び、動き出して会場は大興奮。大盛況の中、ジャパンプレミアは幕を閉じた。
オープニングのゾクゾクするようなスタイリッシュな映像、ルーニー・マーラとダニエル・クレイグの個性派タッグ、予断を許さないストーリー展開にしびれる『ドラゴン・タトゥーの女』。デヴィッド・フィンチャーがまた映画ファンをうならさせてくれるので、乞うご期待!【取材・文/山崎伸子】