ダニエル・クレイグ、シリーズ初の無精ヒゲ007に賛否両論

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ダニエル・クレイグ、シリーズ初の無精ヒゲ007に賛否両論

サム・メンデス監督の007シリーズ最新作『007 スカイフォール』の公式スチールが初公開され、拳銃を手にして写っているダニエル・クレイグの顔が無精ヒゲで覆われていることが話題になっている。

ジェームズ・ボンドといえば、すっきりとヒゲを剃った顔で、スーツを着用しているのが常だったが、最新作で無精ヒゲを生やしたダニエル・クレイグのボンドはずっとラフなイメージで、「これまでのシリーズ作と違い、製作予算が大幅にカットされているようなので、製作会社は剃刀代も節約しているのだろう」と英紙ザ・サンは書いている。歴代のボンド俳優では、『007 ダイ・アナザー・デイ』のピアース・ブロスナンもヒゲ面で登場したことがあったが、それは長期にわたって監禁されるという設定があったからで、自らの意志でヒゲを生やしているボンドは初めてだという。

ダニエル・クレイグは、従来のボンド像を一新し、21世紀という時代に合ったヒーローを作り出したとして評価されてきた。しかし、今回の無精ヒゲには賛否両論あるようで、英紙デイリー・メイル電子版には、「ヒゲを剃っていないボンド? 絶対にあり得ない」「どうして彼らは古典的な人気ヒーローをいじって台無しにするのを止め、全く新たなキャラクターを創作しないんだろう」「彼が史上最高のボンドだと本気で思う」などの読者コメントが寄せられている。

シリーズ23作目になる同作は、バリや中国などの海外ロケが予定されていたが、予算削減のために結局は大部分が英国内で撮影されるそうで、海岸シーンは“英国の熱海”ともいえるボグナー・リージスで撮影されると言われており、台所事情はかなり苦しそうだ。【UK在住/ブレイディみかこ】

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