ハリウッド映画初挑戦のノオミ・ラパス、英語の習得は全て独学「覚えたのは最近のこと」
ガイ・リッチー監督のアクションミステリー『シャーロック・ホームズ』(10)の続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(3月10日公開)。本作には、レイチェル・マクアダムス演じる魔性の女アイリーン・アドラーに加え、ノオミ・ラパスが演じる新しい女性キャラクター、ジプシーのシムが登場する。
ノオミ・ラパスは『ミレニアム』3部作のオリジナル映画版で、魅惑的なリスベット・サランデル役を演じ、第1弾となる『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(09)で大ブレイク。国際的に高い評価を得たスウェーデンの女優だ。英語での役に初挑戦となる本作への出演も、ロバート・ダウニー・Jr.、ガイ・リッチー監督をはじめとする制作陣が『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』での彼女に目が釘付けになったことから大抜擢され、同時にハリウッド映画への初挑戦となった。もちろん、この女優に目を付けたのはガイ・リッチーだけではない。『エイリアン』(79)、『ブレードランナー』(82)、あの松田優作の遺作となった『ブラック・レイン』(89)を監督したリドリー・スコット監督もその一人。彼は今年公開予定の最新作『プロメテウス』(8月公開)でノオミ・ラパスを主人公に抜擢している。
今回、公開するインタビュー映像で、ノオミ・ラパスはオファーの経緯を「全てがあっという間に起こったの」と振り返る。「ロスでロバートやワーナーの人たちに会い、山ほど質問されたわ(笑)。その二週間後にロンドンでガイ・リッチーに会って、この役をオファーされたのよ。そんなわけで、とにかくめまぐるしかったけど、ロバートをはじめ全員が私を温かく迎えてくれて、演技のうえで多くの自由をくれたの。とにかく最高の経験で、緊張を忘れてしまうほどよ(笑)」とハリウッド、さらには英語の役も初挑戦ながら楽しんで演じたことを語る。
さらに、英語の習得は驚くことにほぼ全てが独学だという。「英語を覚えたのは最近のことよ。『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の時に記者会見で世界中の記者たちを前にして、私はもうパニック! 何も言えず、間抜けな気分だったわ。あの日に、英語をマスターすると決めたの。そして、字幕なしで映画を見始め、BBCなどのテレビ番組を見て、英語の本や新聞も読んだの。つまり英語は独学で覚えた感じ」と驚きのストイックさを流暢な英語で教えてくれた。
今後もハリウッドの注目女優として目が離せない彼女。ロバート・ダウニー・Jr.、ガイ・リッチー、さらに巨匠リドリー・スコットにも注目される新人女優は本作でどんな活躍をみせてくれているのだろうか。それは是非劇場で確認してもらいたい。【Movie Walker】