あのウィル・スミスがラブシーンで緊張!?
「神は7日間で世界を創造した。僕は7秒間で人生を叩き壊した」――そんな主人公の謎めいたセリフでスタートするのは、2/21(土)に公開を控えているウィル・スミス主演の『7つの贈り物』。謎の男・ベン・トーマスは、“ある計画”を実行するために7人の候補者を選び、彼らの人生を変える“贈り物”を渡していく。
愛と贖罪と犠牲をテーマにした衝撃作の日本公開を前に、主演のウィル・スミスと、共演者のロザリオ・ドーソン、ガブリエレ・ムッチーノ監督が来日し、2/9(月)に記者会見が行われた。
「この1年の間に3度も来日してるんだから、そろそろ日本の市民権を獲得してもいいと思ってるよ!」と、いきなり会場を沸かせたのは、『ハンコック』(08)以来半年ぶりの来日となるウィル・スミス。
そんな愉快なパフォーマンスでおなじみの(!?)ウィルに、「オォ〜、ガブリエ〜レ!ガブリエェ〜レ!」とイタリア語口調で紹介され、苦笑しながら挨拶したのは、ウィルとタッグを組むのは『幸せのちから』(06)以来2度目となるイタリア生まれのガブリエレ・ムッチーノ監督。
「3年間彼はずっとこの調子です。これと付き合ってるんです(会場・笑)。ハリウッドのこんな素晴らしい俳優から召集があって、また一緒に仕事ができたことをとても幸せに思っています」
2人の信頼関係を伺わせる監督のコメントに、ウィルはこう応える。
「ガブリエレ監督の得意技は、力強い男らしい話に“感情”を込めることができること。普通男らしい話というと“男性”の部分だけを映しがちになる。でも、男性も実は女性らしい部分を持っていると思うんだ。この監督は、強さだけでなく弱さも持っている、そういうキャラクターの両面性を作りだせる監督だと思うよ。」
心臓を患って余命1か月の宣告を受ける女性・エミリーを演じたロザリオ・ドーソンには、なんとウィルとのラブシーンについて質問が!
「普段リハーサルで緊張することはないんですが、ラブシーンに関してはウィルも私もお互いあまり経験がないので、緊張して神経質になっていました。特にウィルはかなりナーバスになっていたようです。もしどこか露出しすぎたら何かかけてあげなきゃいけないのかな、とか、監督からカットがかかった時、もし僕の手が太ももの方にいってたらそのまま手を置いておいていいのかな、とか、かなり細かいことまで気にしていました(笑)。ウィルほどの俳優なら、怖いものなんて何もないのかと思っていたら、そんなこともないみたいね」
するとウィルからこんな反論が。「ラブ・シーンってすごくぎこちないものなんだよ! ガブリエレなんてこんな風に(近くで)カメラを回してるんだ。(と、カメラを回すふりをする) もちろん“ふり”だよ。でも大勢の人の前でだ。ほら、こんな風に!(と、突然通訳に襲いかかる!) ね、おかしいでしょ!?」
ウィル・スミスとロザリオ・ドーソンも、『メン・イン・ブラック2』(02)以来2度目の共演となる。「僕たちの演技力は前よりずっとアップしたよ!」「そのとおりね」とラブ・シーンのみならず(!?)会見でも息の合うところを見せてくれた。
最後に、これから映画を観る日本のファンにウィルからメッセージが。
「この作品は関わった人全員が愛を注いだ作品です。人を愛したことがあるすべての人たちに影響を与える作品だと思います。僕はアーティストとして、エイリアンも出てこない、爆発もない、特殊効果にも頼らない作品に出るのはとても怖い経験でした。ぜひ、僕らの渾身のパフォーマンスと感動のエンディングを劇場で体験してください。アリガトゴザイマシタ」【MovieWalker/渡部晃子】
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント