『宇宙兄弟』に宇宙飛行士の野口聡一&バズ・オルドリンが本人役で出演!
宇宙飛行士を目指す兄弟の姿を描いたコミックを、小栗旬×岡田将生出演で実写映画化した『宇宙兄弟』(5月5日公開)に宇宙飛行士の野口聡一氏、バズ・オルドリン氏が本人役で出演していることがわかった。
本作は、1年にわたる粘り強い交渉の末、日本映画として異例のNASAケネディ宇宙センターで大型ロケを敢行。ムッタ(小栗)とヒビト(岡田)の再会シーンや、ムッタがロケット打ち上げを見守るシーンなどがNASA敷地内にて撮影された。
2005年に日本人として初めてISS(国際宇宙ステーション)で船外活動を行った実績を持つ野口聡一氏は、本作の回想シーンでブルースーツを着て、幼いムッタとヒビトの肩を抱き、彼らが憧れる宇宙飛行士として劇中に登場している。
『トイ・ストーリー』シリーズの人気キャラクターであるバズ・ライトイヤーの名前の由来ともなった伝説の宇宙飛行士バズ・オルドリン氏。1969年、アポロ11号の乗組員としてニール・アームストロング船長と共に月面を踏んだ人物で、かの有名な足跡を残し、星条旗を立てた人物だ。アメリカではその名を知らない人はいないほどの国民的ヒーローとなっている。バズ・オルドリン氏は劇中で、ヒビトの打ち上げを複雑な気持ちで見つめるムッタに、宇宙に賭ける人間たちの夢と思いを語るという重要な役どころを演じている。原作の骨子を補完しているとも言え、る「あのでかいロケットを打ち上げる動力は“人間の魂”だ」といったセリフを、「本当に月に立った男に言わせたい!」という熱い思いから、本作のスタッフは無謀ともいえるオファーをかけた。バズ・オルドリン氏は脚本を読んだうえで出演を快諾。撮影当日、現場に現れたバズ・オルドリン氏は宇宙飛行士とは思えない見事な演技を見せ、森義隆監督も「俳優には出せないリアリティと言葉の説得力がある」と感動したそうだ。
このほか、本作には麻生久美子、堤真一、井上芳雄、新井浩文、濱田岳、塩見三省らが出演。主題歌には、邦画主題歌初担当となるコールドプレイが歌う「ウォーターフォール 一粒の涙は滝のごとく」が起用されている。【Movie Walker】