ケイト・ウィンスレットが15年前を振り返る!「レオは太って私は痩せた!?」
ジェームズ・キャメロン監督が『アバター』(09)で記録を塗り替えるまで、モンスター映画と言われるほどの大ヒットを放った『タイタニック』(97)は、12年間、世界興行成績No.1の座を維持し続けた。
その3D版が4月4日より全米公開されているが、キャメロン監督と共にプロモーションを行っているケイト・ウィンスレットが15年前を振り返った。英ITVのインタビューで15年前と今との違いを問われたケイトは、「年を取ったわよね。レオは37歳、私は36歳よ。あの時は、彼は22歳で私は21歳だったんだから。それと、私は痩せたし、レオは太ったわよね。あの頃は、私の見栄えの悪さ(体重)のことばかり書き立てられて辛かったもの」と、冗談混じりで語っている。
当時、ケイト扮するローズを守り続けたジャックを演じたレオナルド・ディカプリオの人気は、『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソン以上の存在だった。ロバートの恋人役を演じたクリステン・スチュワートは実生活でもロバートと恋人になることで必要以上のバッシングを免れた感があるが、ケイトの場合は、レオの熱狂的なファンから総スカンを食らうという憂き目にあっている。
その大きな原因は、アカデミー賞と彼女の体重にあったと言われている。『タイタニック』は第70回アカデミー賞で14部門にノミネートされ、作品賞、監督賞など11部門を受賞。ケイトは受賞はしなかったものの助演女優賞にノミネートされたが、レオだけがノミネートされなかった。
沈みゆくタイタニック号で、水に浸かったレオ(ジャック)が寒さに震えて唇が真っ青になっている一方で、ケイト(ローズ)の顔が赤くほてっていたのが印象的だったが、「ローズみたいなデブは海に浸かっていても死なないから、ジャックが板に乗るべきだった」といった苦情が殺到。レオの相手役を射止めたシンデレラガールへの怒りの矛先がケイトの体重に集中したのは納得できるが、ファンのみならず、メディアもケイトの体重を否定的な観点で取り沙汰することが多く、体重はケイトのトラウマになっていたようだ。
それでもレオの大親友であり、また大ファンでもあるというケイトは、その後しばらくの間、「レオと他の共演者を比べてしまうの。また彼と共演したい」とアピールを続け、遂に『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』(08)では夫婦役で夢の最共演を果たすと共に、ケイトはゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した。その時も「レオを食った(レオと共演すると演技力が引き立つ?)」と、一部のレオのファンからバッシングを受けたが、今やアカデミー女優となり、見事な減量にも成功したケイトを批難するのは難しい。
ジョークにしながらも、体重発言は長年秘めていたケイトの本音であり、ケイトをバッシングした人々へのある種のリベンジに違いない。【NY在住/JUNKO】