話題騒然の『ハンガー・ゲーム』撮影地に観光客が殺到! 早速オーナーが家を売却へ
3月23日から全米公開されている『ハンガー・ゲーム』(日本今秋公開)は、昨年から「今年公開の作品の中で最も期待されている作品」として注目を集めていたが、公開17日目にして既に3億ドルを突破! 4月11日現在で全米歴代興行成績31位(3億1277万ドル)という脅威的な大ヒットを飛ばし、早くも続編の映画化に話題が集中しているほどだ。
関係者には嬉しいニュースだが、同作が撮影されたノースカロライナに住むある家のオーナーは、日に日に増え続ける観光客に嫌気がさして、早くも家を売りに出す事態に陥っているという。デイリー・メール紙によれば、「ノースカロライナのヘンリー・リバー・ミラー・ビレッジは、ジェニファー・ローレンス扮するカットニスが住む12区として撮影されたため、観光客が絶え間なくやってくるようになりました。多くは火事で廃墟となったままですが、小説を読んだこともないというこの地区の家に住む83歳の男性は、『朝に夜に観光客がやって来て、家の周りを大声で話しながらうろついては写真を撮ったりして、落ち着いて住むことができなくなってしまった』そうで、早くも140万ドルで売りに出した」という。
ノースカロライナ観光局は、「個人の私有地」であること記載しているものの、ウェブサイトで4日間の“ハンガー・ゲームツアー”として撮影場所を紹介しているため、ファンにとってこの場所はハンガー・ゲームの世界を再現できる格好の場所になった。その結果、もとはお店だった廃墟で、同作の中ではベーカリーとして再現されている建物や、他の地区では買うことができないアルコールなどを売っている場所に使われた廃墟などの周囲で、大声でお酒を飲みながらポーカーゲームを楽しみ、置き去りにされたコカ・コーラのビンなどが並べ立てられている状況で、これまでの静かな生活が一変してしまったようだ。
同作は、2008年に出版された米作家スーザン・コリンズのベストセラー3部作「ハンガー・ゲーム」の1作目の映画化だが、2、3作目のシリーズ化はもちろんのこと、4作目の映画化(小説は3部作完結)も期待されているほど。既に2作目でもノースカロライナの同地区で撮影される予定であることから、今後も観光客が増え続けると踏んだ家主が早急に家の売却を検討したようだ。
『ハンガー・ゲーム』の快進撃はどこまで続くのか? 次回作では既にゲイリー・ロス監督の降板が発表され、その代役にはアルフォンソ・キュアロン監督、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、デヴィッド・クローネンバーグ監督の名前が挙がっており、これから先も当分の間、ハンガー・ゲーム・ブームは続きそうだ。【NY在住/JUNKO】