映画デビュー30周年のニコラス・ケイジが『ハングリー・ラビット』出演理由を明かす!
愛する妻が暴行された怒りのあまり、“代理殺人”を執行する秘密組織と関わってしまう高校教師の姿を描くサスペンスアクション『ハングリー・ラビット』(6月16日公開)。この度、本作のメイキング映像が公開された。
本作で高校教師を演じるのは、数々のヒット映画に出演し続け、男女問わず絶大な人気を誇るニコラス・ケイジ。プライベートでは色々とお騒がせニュースも飛び交うニコラスだが、日本でもファンは多く、“ニコケイ”“ニック”などの愛称で親しまれており、アクション、ファンタジー、感動ドラマ、笑えるビジュアルでコメディまでこなす幅広い演技力とその安定感が彼の最大の魅力だ。
そんなニコラスも今年で映画デビュー30周年を迎える。『コン・エアー』(97)、『フェイス/オフ』(97)、『ナショナル・トレジャー』シリーズなど、日本でも大ヒット興行成績を記録した大作から、『ゴーストライダー』(07)、『キック・アス』(10)など個性的なヒーロー、キャラクターまで様々な“ニコラス変化”を繰り返して来た彼が、30周年の節目として選んだのが本作だった。
本作出演の理由を、ニコラスは「妻のローラ(ジャニュアリー・ジョーンズ)が残忍な暴力の被害にあい、ウィルは苦悩し、どん底に落ちている。そこにサイモン(ガイ・ピアース)がやって来て、『犯人を始末する』と言う。とても曖昧で漠然とした言葉だが、同意してしまうんだ。彼(サイモン)がちょっとした正義のように思えたからだ。司法制度に任せていては、犯人は長く刑務所に入らず、満足のいく結果は望めない。でも復讐はしたい。だからウィルの要望にも見合っている。面白いと思ったのは、ウィルが暴力的な男ではないことだ。英語教師で、銃も嫌いだし、殺人者でもない。彼(ウィル)は自分でも『僕は殺人者じゃない!』と言う。でも、どんな人間であっても、どれほど教養があっても、十分に傷つけられれば、野蛮な男になってしまうんだ。サイモンはウィルにそうする。彼はウィルの野蛮な男の部分を突いてバラバラに分解するんだ。そこには凶暴性と怒りと残虐性が隠れている。僕はこの映画でそういう人間観を探究したいと思った。だから出演したし、今もそれを保とうとしている」と語った。
メイキング映像では、ここ最近、人間離れした幅広いキャラクターも演じてきたニコラスが久しぶりに生身の普通の男に戻り、悪の闇組織に巻き込まれながらも立ち向かうサスペンスに挑む姿や、まもなく50歳になるとは思えないアクション俳優としての魅力も存分に発揮している姿を垣間見られる。この機会に、ニコラスの魅力をさらに感じてほしい。【Movie Walker】