大島優子、『メリダとおそろしの森』のアフレコ収録を披露「試行錯誤しながらやるのは楽しい」
『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)、『トイ・ストーリー3』(10)などのピクサーが、スコットランドを舞台に王女メリダの冒険を描いた『メリダとおそろしの森』(7月21日公開)のアフレコ収録が5月8日、都内で行われ、日本語吹替版で声優を務める大島優子が出席した。
ハリウッド映画の声優初挑戦で、主人公メリダに抜擢された大島。数多くあるピクサー作品の中でも、大島は『トイ・ストーリー』シリーズがお気に入りだそう。「(これまでは)声優のみなさんによって、(作品に)引き込まれていた、いち視聴者」と従来作の参加声優の魅力を語り、「まさか自分が(ピクサー作品の声優を)やるとは。夢のまた夢ですね」と笑顔を見せた。ハリウッド映画初進出となるが、「ハリウッド映画って聞くと萎縮しちゃうので、なるべくそれを自分の中では感じないように、リラックスしてメリダを演じてます」とプレッシャーを吹き飛ばす。
アフレコ収録では、まだ結婚をしたくないメリダが母親と父親の決めた許婚3人の中から無理矢理選ばなければいけないことに反発するシーンなど2シーンを披露。実際にメリダが動いているように、大島も自身でイメージをしながらアフレコ収録に挑戦した。アフレコ収録の苦労点を「実際の映像の中で、メリダとお母様がどのくらいの距離で話しているのか、距離感がつかめなくて難しい」と語りつつ、「その距離感で声の出し方が変わってくるから、ひとつずつ、誰に対して言っているのかを試行錯誤しながらやるのは楽しいです」と緊張感を楽しみながら行っている様子。
自由を愛する王女メリダは、王家の伝統を重んじる厳格な母親としばしば対立をする。メリダを演じ、大島は「自由奔放でおてんばで気の強いところ、でも女の子を隠しながらも持っているところが似ている」と言い、「私はお母さんよりお父さんに小言を言われる方」と明かした。メリダの魅力について、「一番は自然体なところ。髪の毛もぼさぼさで、活発に動けるような服装でも気にしないところが王女様という風格とは結びつかない感じが、彼女の魅力なんじゃないかな」と紹介。本作について、「メリダはすごくおてんばで勝気で男勝りではあるんですけど、すごく母親を愛していて、自分の前に進みたいという力強さを持っている女の子。ディズニー ピクサーのキャラクターはみなさんに愛されるキャラクターがたくさん生まれているので、メリダもみなさんに愛されるキャラクターになるように考えています。緊張しながら声優にチャレンジしているんですけど頑張りたい」と意気込みを語った。
本作と同時公開される2作品の短編アニメーションは、『トイ・ストーリー3』(10)の続編『ニセものバズがやって来た』と、『崖の上のポニョ』(08)を参考に製作された『月と少年』。『メリダとおそろしの森』を大島の声優で楽しむとともに、短編2作品にも注目して見てほしい。【Movie Walker】