上戸彩、セクシーシーンに「リアリティーを求めて頑張りました」
4月28日から公開中の映画『テルマエ・ロマエ』が大ヒットを祝し、主演の阿部寛と上戸彩が武内英樹監督と共にTOHOシネマズ六本木に登場! 上映後に舞台挨拶を行った。それぞれが映画大ヒットの喜びを口にすると共に、公開後だからこそ話せる上戸のセクシーシーンへの監督のこだわりのエピソードなども明かされた。
古代ローマの浴場と現代日本の風呂をテーマにした山崎マリ原作のコミックを映画化した本作。映画の興収成績は27億円を突破し、今年公開された映画の中でも最速の記録となる大ヒットとなっている。主人公のルシウスを演じた阿部寛は、「一度ならず、二度、三度と見てくれる人も多いそうで、周りの友達からも今まで僕が出演した作品の中で『見たよ』という声が一番多いです。嬉しい限りです」と喜びを語った。続く上戸彩も「信じられない。自分がこの映画に出演していることも夢のようです」と喜びの心境を口にした。
イタリア全土での公開が決定したことも発表され、阿部は「今年の2月にイタリアで上映された時、観客の皆さんの反応が良かったので、『イタリアでも映画を買ってくれないかな』と思っていました。これからイタリア観光しやすくなるな(笑)」と笑顔でコメント。監督も「日本人にとって織田信長のようなクラスの歴史上の人物が出てくるので、イタリア人の方が面白く楽しんでもらえるかもしれない」と、自信のほどを伺わせた。
「もしハリウッドでリメイクすることになったら?」というMCからの質問に、阿部は「(ルシウス役を)是非、キアヌ・リーブスにやってもらいたいですね。後はローワン・アトキンソン」と回答。すると上戸は「ルシウスは阿部さんしか思いつかないです」と話し、会場からも温かい拍手が起こった。
また「『俺を信じて』と打ち合わせの段階から話していた監督に任せてついていこうと思いました」と上戸が話すのは、本作ならではセクシーシーンについて。監督は「上戸さんも20代後半になり、体のラインを出してもっと露出して色気を出していかないといけない!って思った」と力説。すると「最後のあのシーンは、監督の演出だったんですね」と阿部。監督は「一番エロいのは、ルシウスの体をスケッチするシーンでの、あのブラジャーの紐が透けるところですね」とそのこだわり熱く語り、上戸は「リアリティーを求めて頑張りました」と少し照れながらも笑顔で答えた。
この日、5月13日は母の日ということで、母親へのメッセージを求められた上戸は「伊香保温泉に一緒に行きたいと思っています」と、母娘の仲の良い様子を感じさせ、阿部は「濃い顔に産んでくださっておかげで、このような映画に出演できました。ありがとうございます。これからも天国で見ていてください」と亡き母への感謝の言葉を送った。
原作の世界観はもちろん、キャスト、スタッフの作品に対する思いが大ヒットにつながった『テルマエ・ロマエ』。何度でも見応えのある阿部の表情や、上戸のお色気シーンなど、魅力たっぷりの本作を劇場で楽しんでほしい。【取材・文/鈴木菜保美】