“サシャ”ディクテーター、カンヌでも大暴れ!

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“サシャ”ディクテーター、カンヌでも大暴れ!

第65回カンヌ国際映画祭のメイン会場パレで粛々と映画祭が始められている頃、パレの外では謎の独裁者が狼藉を働き、大騒ぎを起こしていた。

ビン・ラディンばりの髭をはやし、カダフィばりの白い軍服に、金正日ばりの勲章をつけた独裁者(=ディクティター)は、豪華ヨットの甲板でピンクのちっちゃな布切れをまとったグラマラスな美女と戯れ、日焼けオイルの塗りあいっこをしたりとはしゃいでいたが、何が気に入らなかったのか、突然美女に襲いかかったかと思うと、次は黒いビニール袋、というかボディバッグを重そうに引きずって登場、バッグを海に投げ捨てた。その後、何もなかったかのように上陸したディクテイターは豪華ホテルに戻り、派手なポロの衣装に身を包んで再登場。巨大なラクダにまたがり、カンヌの街を行進し始めたのである。道行く人はぎょぎょっとする、わな、そりゃ。

こんなパフォーマンスを繰り広げたのは、毎度、お騒がせ映画大好きなサシャ・バロン・コーエンだ。新作『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』のプロモーションでカンヌ入りしたわけだ。叩かれれば叩かれるだけ開き直って、さらに過激になるコーエンの新作は、9月7日(金)より日本公開である。【シネマアナリスト/まつかわゆま】

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