ゴス娘になったU2・ボノの愛娘イヴ・ヒューソン、女優としての素質は?
二度のアカデミー賞男優賞に輝いた名優ショーン・ペンが化粧を施し、一線を退いたビジュアル系ロッカーの姿を哀感たっぷりに演じ、2011年の第63回カンヌ国際映画祭でエキュメリック賞を受賞した話題作『きっと ここが帰る場所』(公開中)。かつて絶大な人気を誇ったロックスターのシャイアンが、故郷アメリカから父の危篤の知らせを受け取り、ニューヨークへと向かう姿を追った人間ドラマだ。
本作でショーン・ペンや『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』(11)のフランシス・マクドーマンドといったハリウッドの演技俳優と並んでキャスティングされているのが、21歳のイヴ・ヒューソン。実は彼女、グラミー賞獲得数最多22を誇る世界的ロックバンド、U2のボーカリスト、ボノの愛娘なのだ。ベテラン俳優と並んでも全く遜色のない存在感、そして映画出演二作目にして、カンヌ受賞作に出演する引きの強さに、スターとしての素養を感じさせる。
両親のどちらかが俳優という二世スターも多いが、実は父親が人気ミュージシャンの女優も意外と多い。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのリブ・タイラー(父はエアロスミスのスティーブン・タイラー)、『ミッシングID』で注目されているリリー・コリンズ(父はフィル・コリンズ)、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)のゾーイ・クラヴィッツ(父はレニー・クラヴィッツ)など、いずれも大作映画に出演する人気を博している。偉大な父親の背中を見て育っている彼女たちは、ミュージシャンと女優、活躍する舞台は違ってもアーティストして自己表現する素質、そして魅力を生まれながらに持っているのではないだろうか。
本作への出演でブレイクのきっかけをつかみそうなイヴ・ヒューソン。彼女が今後、どんな女優に進化していくのか楽しみだ。【トライワークス】