『テルマエ・ロマエ』イタリア・ティベリーナ映画祭正式招待で海外進出をさらに後押し!
4月28日の公開から6月28日までの公開62日間で観客動員430万人、興行収入55億円を突破した『テルマエ・ロマエ』が、イタリアで現在開催中のティベリーナ映画祭に正式招待され、上映されることが決まった。本作の撮影がイタリアのチネチッタで行われたことだけでなく、内容的にも日本と古代ローマをつなぐ文化的架け橋となっている点が評価されての急遽正式招待となった。
同映画祭は、ローマ市内を流れるテベレ川の中州、ティベリーナ島で野外上映で開催される市民映画祭。1995年のスタートから今年で18回目を迎える、ローマっ子が集まる毎夏恒例のイベントで、イタリア国内外のメジャー作品から作家主義系の作品、若手作家の処女作及び初期作品まで、多彩な作品が現地時間6月18日から9月2日(日)まで、約2ヶ月半かけて上映される名物映画祭だ。
コンペティション部門として、「Urban Islands」という「都市」をテーマにした国際短編フィルムコンクール、「Mamma Roma e i suoi quartieri」というピエル・パオロ・パゾリーニ監督がその作品『マンマ・ローマ』(62)で扱ったように、「ローマの町の各地区」をテーマにした短編フィルムコンクールや、若手作家の処女作コンクール「Concorso Opera Prima」があるが、『テルマエ・ロマエ』は招待上映での出品となり、現地時間7月10日(火)21時30分から500人収容の野外会場アレーナで上映されることが決まっている。既にイタリア、ウーディネの第14回ファー・イースト映画祭で4月にプレミア上映され、観客賞の一つである「マイムービーズ賞」を受賞した本作だが、さらにイタリアでの注目度が高くなっていることがうかがえる。
イタリア、香港、台湾など7ヶ国での海外配給が決定し、合わせて20以上の国と地域から配給オファーが殺到している本作の海外進出をさらに後押しする招待上映となりそうだ。【Movie Walker】