『俺俺』に内田有紀、加瀬亮が出演! 加瀬は髪型が九一のイヤミで面倒な男に
三木聡監督が星野智幸の同名小説をKAT-TUNの亀梨和也主演で実写映画化した『俺俺』(2013年公開)に、内田有紀、加瀬亮が出演することがわかった。三木監督作品に内田は初参加、加瀬は『インスタント沼』(09)以来、2度目の参加となる。
本作は、郊外の家電量販店で働いている、どこにでもいそうな主人公の均が、なりゆきでオレオレ詐欺をしたことから、“俺”が増殖し、とんでもない事態に陥っていく奇想天外なストーリー。亀梨は映画単独初主演作品となる本作で、ミリタリーマニアの俺、巨乳の俺、全身タトゥーの俺など20人以上の俺に扮する。
内田が演じるのは、均(亀梨)が働いている家電量販店に来店したことから均と知り合い、奇妙な仕事を依頼するミステリアスなヒロイン、サヤカ。自ら会社を持ち、仕事をしている自立した女性でありながら、時に思わせぶりな言動で均を翻弄するキャラクターを軽やかに魅力的に演じる。内田は自身の役柄について、「台本を読ませていただいて、私の演じる役は不思議な女性の役なので、なるべく現実味があるような、ないような、ということを意識しました。実際、サヤカを演じてみて、つかみどころのない不思議なキャラクターになったと思います」と出来栄えに自信を見せる。
加瀬は、均が務める家電量販店のイヤミな上司で、サヤカが自分に気があるとうぬぼれる面倒な男、タジマを演じる。髪型を七三ならぬ九一に分けたビジュアルで、強烈なキャラクターを作り上げ、タジマを演じている加瀬は、自身の役柄について「とにかく三木監督の映画なので、変な作品に仕上がるようにと思って演じていました。怒ってばかりで、変な役でしたけど、いじらしい人だなと思いました」と印象を語った。脚本に目を通し、「ユーモアと毒のある奇妙な世界で、そしてその世界が今日の現実とも妙にリンクしていて、引き込まれました」と作品の魅力を紹介した。
2009年にテレビドラマ「神の雫」で共演して以来、2度目の共演となる亀梨と内田。それぞれの印象を「あいかわらずナチュラルな方で、元気で天真爛漫で素直な女優さんだと思います。思っていることを言ってくれるので、一緒に仕事していく過程でのコミュニケーションが取りやすかったです」と亀梨が語れば、「バランスの取れた方、プロですね。何よりこの作品を楽しもうとされていて、周りに気を配って、引っ張ってくれていました」と内田は答える。一方、初共演となった亀梨と加瀬だが、加瀬は「素晴らしい方ですね。何でもできる人なんだなと思いました。複雑な段取りのシーンが多かったんですけど、楽しくやらせてもらいました」と話し、亀梨は「面白かったです。寡黙な方かと思っていたら、意外と色々なことを話してくれました。自分が全く歩んできていないような人生を送られている方なので、話していて楽しかったです。撮影の合間にずっとセリフを言っていて、自分は言えば言うほどわからなくなるタイプなので、新鮮でした」と明かした。
このほか、高橋惠子、キムラ緑子らの女優陣に加え、三木組常連のふせえり、岩松了、松重豊、松尾スズキらも名を連ねる。本作は6月19日にクランクアップを迎えており、これから編集作業に入る。【Movie Walker】