『ボーン・レガシー』ジェレミー・レナーが意外な一面を披露「松雪泰子さんにボコボコにされたい!」
記憶を失ったジェイソン・ボーンが自らの過去と陰謀を暴いていく、マット・デイモン主演の人気サスペンスアクション『ボーン』シリーズ。新たなストーリーを描く『ボーン・レガシー』(9月28日公開)の完成披露試写会が8月2日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、マットに代わってニューヒーローを演じたジェレミー・レナーが初来日。「ミナサン、コンバンハ!キテクレテアリガトウ。エイガ、タノシンデクダサイ!」と日本語で挨拶すると、会場のファンから大歓声が上がった。
シリーズのキャスト、スタッフが再集結した本作では、前3部作と同じ世界、同じ時系列で進行していた壮大な陰謀が描き出される。ジェレミーが演じるのは、ジェイソン・ボーンを凌ぐ最強の暗殺者アーロン・クロス。マットからシリーズを引き継ぐのには、相当なプレッシャーがあったのでは?と聞かれると「監督のトニーの方が、このシリーズをどうするかというプレッシャーがあったかもしれない。僕の方は、かなり激しいアクションがあるので、体を鍛えるというプレッシャーがあった」と振り返った。また、本作の撮影の3週間前までは『アベンジャーズ』(8月14日公開)の現場にいたというジェレミー。「『ボーン』の前に出た作品は、3作ともアクション映画。毎日、毎日、戦いをしていました(笑)。肉体を鍛えておくことは、この仕事に励むうえで大事なこと。特に『ボーン』シリーズは誤魔化しがきかないので、必死に取り組みました」と、アクションへの思いを明かしてくれた。
この日は、アーロンと運命を共にする女性マルタ(レイチェル・ワイズ)役の日本語吹替版を演じる松雪泰子も駆けつけた。ジェレミーを前に、松雪は「映画の中ではクールで素敵でしたが、ご本人はもっと素敵でドキドキしています」とうっとり。ジェレミーもそんな松雪を見て、「松雪さんは美しすぎるので、声だけではもったいない!」と絶賛だった。また松雪が、「もし次の『ボーン』シリーズに出ることができたら、最強の刺客として激しいアクションをやってみたい」と意欲を語ると、ジェレミーは「僕もそれに賛成です!松雪さんにならボコボコにされたい!」と茶目っ気たっぷりに笑顔を見せた。
「日本でカラオケに行ってみたい!」と告白したり、取材陣にも「僕の大好きな背中も撮ってね」と後姿を披露したり、颯爽と走って入退場するなど、クールな役柄とは一変、ジェレミーの意外にもお茶目でサービス精神旺盛な姿に、ファンも大喜びの一夜となった。
『ハート・ロッカー』(08)、『ザ・タウン』(10)ではアカデミー賞にノミネートを果たし、『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』(11)では圧巻のアクションを披露したジェレミー。『アベンジャーズ』では、弓の名手ホーク・アイを演じている。知的なたたずまいの中に、演技力と身体能力も兼ね備えた彼は、間違いなく今、最も活躍が期待される俳優の一人だ。是非、この機会に彼の演技に注目してほしい!【取材・文/成田おり枝】