『エクスペンダブルズ2』スタローン、シュワルツェネッガー、ウィリスの日本語吹替声優が集結
興収2億7400万ドルを稼ぎ出した『エクスペンダブルズ』(10)の続編となる『エクスペンダブルズ2』(10月20日公開)。本作の日本語吹替版のアフレコ収録が8月28日、都内で行われ、声優のささきいさお、玄田哲章、綿引勝彦が出席した。
長い間、シルヴェスター・スタローンの吹替を務めているささきは、「スタローンはアテレコしづらい役者さんで、独特のしゃべり方をするので、その特徴を出すのが難しいんです。今回は映画館で吹替が流れるということで、明瞭度が悪くなると何を言ってるかわからなくなるので、はっきりしゃべるように心がけました」と苦労を明かす。アーノルド・シュワルツェネッガー(トレンチ役)の吹替を担当している玄田は、本作で「前作に比べれば、出番も多いですよ。この映画を見るとすごくチームワークが良いんですよ。スタローンが脚本を書いていて、うまくみんなの見せ場を作ったり、スペクタクルな爆破シーンだとか戦争シーンだけじゃなく、静寂のあるシーンもあるし、見ていて楽しめる映画だと思います」と本作の魅力を語る。今回の配役は、スタローン自身が決め、電話でオファーをしたようだが、玄田は「よく集めたなと思いますね。今回、敵役をヴァン・ダムがやっていますし、結構、存在感が良いんですよ。リーダーが引っ張っていって、みんながそれに応えている良い映画だと思います」と絶賛する。CMでも馴染みのある綿引のブルース・ウィリスの吹替も加わった本作。綿引は本作について、「この映画を見ていると、彼らの意識の中にあるアメリカ映画を復活させたいという思いが伝わってくるんです。とにかく真剣ですよ。一つ、一つを真剣に演じているのが、見ていて非常に好感が持てるんです。だから見ていて、悲しくなることもあるんです。この歳になって、よくやるよ、偉いな、こいつら俺より年上だぜ、今の俺にはとてもじゃないけどできない。彼らは、日々の鍛錬の中でそれを維持してやっているけど、この映画のことだけじゃなく、アメリカ映画、業界そのものへの復活を願っていると感じました。アメリカ映画は捨てたもんじゃないという、彼らのメッセージです」と印象を語った。
このほか、山路和弘がジェイソン・ステイサム演じるリー・クリスマス、池田秀一がジェット・リー演じるイン・ヤン、大塚明夫がドルフ・ラングレン演じるガンナー・ヤンセン、乃村健次がランディ・クートゥア演じるトール・ロード、高橋耕次郎がテリー・クルーズ演じるヘイル・シーザー、森川智之がリアム・ヘムズワース演じるビリー“ザ・キッド”ティモンズ、堀勝之裕がチャック・ノリス演じるブッカー、山寺宏一がジャン=クロード・ヴァン・ダム演じるジャン・ヴィラン、藤真秀がスコット・アドキンス、の吹替を担当する。また、女優の栗山千明が元陸軍の女ソルジャー、マギー・チャン(ユー・ナン)の吹替を担当し、ハリウッド映画吹替声優に初挑戦している。【Movie Walker】