極悪ニューフェイスが大量参戦!『アウトレイジ ビヨンド』で一番やばい男は誰?
北野武監督が巨大暴力団の内部抗争をエクストリームなバイオレンス描写満載で描き、大ヒットを記録した『アウトレイジ』(10)。これまでの北野映画のイメージを覆すような丁々発止のセリフの応酬や、ヤクザ社会の下克上劇を鮮烈に描き出した映画の続編『アウトレイジ ビヨンド』が10月6日(土)に公開される。
前作で殺されたはずの、北野武監督自ら演じる主人公・大友が復活を果たし、関東対関西の二大暴力団による泥沼の抗争劇と、その裏で虎視眈々と組織壊滅を図る警察の思惑が絡み合い、前作を超える凄惨な暴力と抗争劇が展開する。
主人公・大友役の北野武監督、関東最大の暴力団、山王会会長・加藤を演じる三浦友和、前作では大友組の金庫番だった石原を演じる加瀬亮など、一作目から引き続き出演するキャスト陣は、前作以上の極悪人ぶりを発揮。さらに本作から参戦するキャストの暴れっぷりも必見だ。前作で大友に顔を切られた木村(中野英雄)の手下に扮するのが、桐谷健太と新井浩文。血の気が多く、キレると何をしでかすかわからない危険なチンピラコンビを熱演している。
さらに関西最大の暴力組織・花菱会若頭の西野を演じるのが西田敏行。恫喝と、関西弁特有の言葉のすごみは、これまでの朗らかなイメージとのギャップもあって、かなり強烈だ。また、花菱会幹部の中田を演じた塩見三省に至っては、もう本物にしか見えないコワモテぶり!西田を越える恫喝術と顔面の迫力は恐るべきものがある。
怒号や恫喝が“動”の恐さなら、“静”の恐さを体現しているのが、花菱会のヒットマンを演じている高橋克典だ。終始無表情かつ無言で、ひたすらヤクザを殺し続けるヒットマンは異様なまでの雰囲気を漂わせている。
曲者が入り乱れて、かつてない抗争劇を繰り広げる本作。誰が一番恐くてやばい人物かは、是非スクリーンで確かめてもらいたい。【トライワークス】