口ポカーン状態になる壮絶さ!インドネシアの格闘技プンチャック・シラットとは?
映画における格闘技というと、やはり香港映画のカンフーがポピュラーだろう。素手で真っ向から敵に立ち向かっていく姿は、ガンアクションなどとは違った独特の美学を感じさせる。近年ではタイのムエタイを扱った『マッハ!』(04)などもヒットし、やはり素手で相手を倒していくシーンは、映画ならではの醍醐味を感じさせた。
そんな痛快格闘技映画の系譜を継ぐ作品が登場する。それが10月27日(土)より公開の『ザ・レイド』だ。麻薬王が支配するビルに潜入したSWAT隊員たちが、ビルの住人である麻薬王の部下(何と格闘技の達人ぞろい!)と壮絶なバトルを繰り広げるという本作は、公開されるや大ヒットを記録。既に続編の製作が決まっているほか、ハリウッドでのリメイクも決定するほど絶賛されている。
日本ではほとんど目にする機会のないインドネシア映画の本作に登場するのは、プンチャック・シラットと呼ばれる格闘技だ。インドネシアを中心としたムラユ(マレー)文化圏で1000年の歴史を持つ伝統武術であり、スポーツとして東南アジア競技大会で正式種目として採用されているほか、そこから発展した軍隊式シラットは、欧米の軍隊などで取り入れられている最強格闘技。また、その軍隊式シラットをベースにしたローコンバットは世界50ヶ国の警察やボディガードが採用しており、その筋では実は超メジャーな格闘技なのだ。
SWAT隊員たちがビルの住人とプンチャック・シラットを駆使し、素手で相手を殴り、蹴り上げ、さらに飛んだり跳ねたりという、古き良き格闘技映画の味わいがたっぷり詰まった本作。全編にわたって繰り広げられるの激しいアクションは楽しくない訳がない。超人的な彼らの戦いぶりに思わず、口をポカーンとさせつつ堪能してほしい。【トライワークス】
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