中山美穂と向井理が再共演を希望「異国で。ハードアクションコメディ!」
岩井俊二プロデュースで、人気脚本家の北川悦吏子が脚本・監督を務めたラブストーリー『新しい靴を買わなくちゃ』の初日舞台挨拶が、10月6日に丸の内TOEIで開催。中山美穂、向井理、桐谷美玲、綾野剛、北川悦吏子監督、岩井俊二が登壇。中山は、映画クランクアップから約半年、映画のプロモーションで、パリと東京を四往復した。総移動距離は何と7万7672km!中山は「遠くないです。どこでもドアを開けた感じで。本当にやって良かったなと思います」と感慨深い表情で語った。
中山が演じるのは、パリ在住の主人公アオイ。パリで出会った向井理扮する年下青年と恋に落ちる。中山と向井は初共演となったが、再共演するなら「コメディ」が良いと言う中山に、北川は「私が撮りたい」と手を挙げた。中山は「異国で。ハードアクションコメディ!」と提案すると、向井は「想像つかないですね。アクションやるんですか?では頑張ります。でも準備期間がほしいです」と、乗り気の様子だった。岩井が「ふたりが戦うみたいな?」と尋ねると、向井は「ブラッド・ピットとアンジーがやったようなね」と、『Mr.&Mrs.スミス』(05)を例に挙げた。
また、もう一組のカップルを演じた桐谷と綾野は、今回が『うさぎドロップ』(11)以来、二度目の共演となった。桐谷は「二回とも恋人の役だったから、今度はお兄ちゃん?」と語った。綾野は「三回目も是非、恋人で(笑)。色々やってみたい。どんなお兄ちゃんが良いかな?」と振ると、桐谷は「ぶっきらぼうなお兄ちゃん」と笑顔でコメント。綾野が「北川さん、撮ってくれますか?」とリクエストすると、北川は「え?聞いてなかった!」と笑い、会場は爆笑の渦となった。
北川監督は、6年の歳月を経て完成した本作に感無量。「美穂ちゃんとのメールのやりとりから始まった話です。でも、私が体調を崩して入院したりして、時間が長かったけど、その間、美穂ちゃんと岩井さんが励まし続けてくれた。生きていると、良いことがあるなあと。これでゴールじゃなく、もっと頑張って、また才能やパワーがあふれる人たちとやっていきたいです」。
最後に中山が「撮影の時からずっとこの作品の魔法にかかってしまった感じでした。今日、初日を迎えて、魔法が取れちゃうんだなって感じです」と笑顔で締めくくった。パリを舞台に、二組の男女の恋が描かれる『新しい靴を買わなくちゃ』。劇場へ行って、是非恋の魔法にかかりたい。【取材・文/山崎伸子】