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映画監督&女優の夫婦といえば?注目の夫婦共作映画が2作品公開

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映画監督&女優の夫婦といえば?注目の夫婦共作映画が2作品公開

この秋一番の注目作として、早くから話題を呼んでいた2つの日本映画がある。園子温監督が3.11後の現実を真っ向から描いた『希望の国』(10月20日公開)と、周防正行監督が愛する人の安楽死という問題に挑戦した『終の信託』(10月27日公開)だ。どちらも世界的に評価の高い監督による渾身の力作として期待を集めている映画だが、これら2作品には一つの共通点が挙げられる。それは、監督が自らの妻をキャストに起用した、夫婦共作の映画という点だ。

『冷たい熱帯魚』(11)、『恋の罪』(11)などに出演した神楽坂恵と2011年に結婚したばかりの園監督は、今作にもその新妻を起用。神楽坂はこれで4作連続の園作品出演となり、園監督の新たなミューズとして今回も存在感を放っている。一方、周防監督は『Shall we ダンス?』(96)の撮影で意気投合した元バレリーナの草刈民代と結婚して16年になるが、やはり今作では自らの妻を主演として抜擢している。また、今回の作品には役所広司も参加しているため、『Shall we ダンス?』以来となる強力トリオの実現になった。

監督と女優の夫婦といえば、過去、大島渚監督と小山明子、篠田正浩監督と岩下志麻、吉田喜重監督と岡田茉莉子、そして今年逝去した新藤兼人監督と乙羽信子の夫妻などが挙げられる。最近は少なくなったとはいえ、今春にゴールインした飯塚健監督と井上和香、ベテランと言っても良い青山真治監督&とよた真帆夫妻、石井裕也監督&満島ひかりといった今後が大いに楽しみな若手夫妻も挙げることができる。

海外でも、故ジョン・カサヴェテス監督とジーナ・ローランズを代表格に、同居を開始したと報じられたティム・バートン監督&ヘレナ・ボナム=カーター(正式な結婚はしていない)、さらに今年のスクリーンを賑わした『バイオハザードV リトリビューション』(公開中)のポール・W・S・アンダーソン&ミラ・ジョヴォヴィッチ、『トータル・リコール』(12)のレン・ワイズマン監督&ケイト・ベッキンセイルなど、最近でも夫婦共作映画は多い。

故・伊丹十三監督&宮本信子夫妻の『マルサの女』(87)など、妻を自身の映画に起用した名作も少なくないので、今回の園監督と周防監督の作品にも期待したいところだ。夫婦共作の力で、日本映画史に残る名作となることができるか!?【トライワークス】

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