エドガー・アラン・ポーを演じたジョン・キューザック「彼はゴシック界のゴッドファーザー」
推理作家エドガー・アラン・ポーが対峙した最期の5日間を、史実とフィクションを織り交ぜて描く『推理作家ポー 最期の5日間』(10月12日公開)。本作の主人公ポーを演じたジョン・キューザックのインタビュー映像が公開された。
コメディ、ラブストーリー、サスペンスなど幅広いジャンルの作品で活躍しているジョン・キューザック。彼が今回挑んだのは、歴史的に実在した人物だった。演じたポー役について、ジョンは「オーディションで射止めるような役を幸運にも依頼されたんだ。出演を依頼されてすぐに承諾したよ」と語っており、プレッシャーよりもカリスマ性のある人物になりきるれることに興奮していたようだ。
ポーを演じることに対する意気込みは満ちあふれ、役をよりリアルに演じるために減量し、歴史的な面や、彼の生き方や性格までも調べ、人物像を作り上げていったという。ポーを研究し尽くしたジョンは、「彼は他の多くの作家とは違って、独特の個性を持った作家になった。彼は憧れの存在をはるかに超えた人物で、人々の意識の中に、ある種の人物像ができあがっていた。まさに彼はゴシック界のゴッドファーザーだった」と、彼の偉大さに魅了されたという。
刑事役で共演者のルーク・エヴァンスも「演じながら“この人はジョン・キューザックだ”と思ったことは一度もないよ。いつでもエドガー・アラン・ポーがそこにいると思えたんだ。ジョンのように、演技に一点の欠点もない人物と共演できたことは本当に光栄だね」と語っており、役柄の完成度の高さがここでも伺える。
また、カルフォルニアのオレンジ郡にある幾つかの町の住人に認知度調査をしたところ、ジョン・キューザックは61%の人が知っていると答え、エドガー・アラン・ポーは98%が知っていると回答した。ジョンは「彼はまさに人々の記憶の中に存在し続けている」と語っており、まさに尊敬の意も込めて、エドガー・アラン・ポーを演じきったのではないだろうか。【Movie Walker】