要注目株の尻軽娘VSミラ・ジョヴォヴィッチ演じる母、どっちが魅力的?
大ヒット公開中の『バイオハザードV リトリビューション』で、最強の女戦士アリスを演じているミラ・ジョヴォヴィッチ。今回はアクション一辺倒でなく、郊外の住宅街で平凡な主婦を演じているシーンもあり、その意外な姿に目を奪われた人もいるのではないだろうか?実生活でも一児の母であるためか、どこか母親役が板についてきた感があるミラだが、10月20日(土)より公開される『カリフォルニア・ガール 禁じられた10代』でも、母親役を熱演している。
本作は“学校一の尻軽女”として知られる主人公の少女が学校や母親に反発し、会ったこともない実の父親を探しに旅に出る姿を描いた、コメディタッチの青春ドラマ。ミラは主人公の少女の母親役で登場し、1980年代が舞台の作品であるだけに、どこかレトロなファションやメイク、髪型を披露している。もちろん、元モデルなので見事なはまりよう。演技の面でも、娘のために奮闘する母親という『バイオハザード』シリーズとはがらりと印象を変えた役どころをこなし、幅広い表現力を見せつけているのがユニークだ。
そして、そんなミラと張り合っているのが、主演を務めたジュノー・テンプル。大きな役ではないが、『つぐない』(08)、『ブーリン家の姉妹』(08)などで印象深い役を演じ、近年はミラが主演した『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(11)や今夏公開された『ダークナイト ライジング』にも出演。可愛らしいルックスと確かな演技力で着実にステップアップを続け、ブレイクが期待される若手女優として注目を集めている。彼女の父は、セックス・ピストルズをはじめ数々のアーティストのミュージックビデオを手がけ、『セックス・ピストルズ 勝手にやったぜ!』(08)などでも知られる監督のジュリアン・テンプル。父親が活躍した1980年代を描いた作品で主演を務めたのも、どこか運命的に感じられる。
奇しくも、大ブレイクするきっかけとなった『フィフス・エレメント』(97)当時の自身の年齢と、ほぼ同年代の“娘”を持つことになったミラ。期待の大型ヤングセレブともども、その活躍ぶりから目が離せない。【トライワークス】