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青柳翔、主演デビュー作『渾身』で「黒澤作品のミフネのよう」と絶賛される

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青柳翔、主演デビュー作『渾身』で「黒澤作品のミフネのよう」と絶賛される

第25回東京国際映画祭特別招待作品『渾身 KON-SHIN』(2013年1月12日公開)の舞台挨拶が、10月21日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。本作で映画主演デビューを飾った劇団EXILEの青柳翔と錦織良成監督が、舞台挨拶で登壇。青柳は「日本の古き良き伝統、愛と絆など、たくさんの要素が詰まった作品。楽しんで帰ってください」と力強く挨拶をした。

昨日、初めてTIFF(東京国際映画祭)でグリーンカーペットを歩いたというふたり。錦織監督は「150mがすごく長かったです。出演していただいた隠岐の皆さんが十数名、わざわざ来てくれて、パークハイアットをまわし姿で歩いてました。我々も紋付袴姿だったので、漫才コンビのようでした」と笑顔で語った。青柳は「撮影期間が長くて、ずっと隠岐の方々と過ごして、一緒に酒を飲んだりもして作った作品だったので、隠岐のみんなと歩けて素直に嬉しかったです」とコメント。

第36回モントリオール世界映画祭の正式招待作品として招かれた本作。錦織監督は「相撲って日本人しか分からないと思っていたけど、カナダの方はものすごく理解も早くて、すごく好評でした。チェアマンが青柳さんのことを、黒澤(明)さんのミフネ(三船敏郎)みたいだと言ってました」と語ると、青柳は照れながら「おこがましいですね」と苦笑い。さらに監督は青柳について「『ローマの休日』の(53)オードリー・ヘプバーンや『スター・ウォーズ』のハリソン・フォードのように、新人がいきなりスターダムに行くのが映画の力。今回も素晴らしい才能に出会えたことを嬉しく思います」と大絶賛した。

最後に、錦織が本作への思いを力強く語った。「今、自信を失っているような日本ですが、隠岐のみなさんが、若者、年配の方が一つになって相撲を楽しんでる姿を見て、日本を誇りに思いました。この映画を誇りに思える日本人でいたいと思います」。

隠岐古典相撲を巡り紡ぎ出される人間ドラマは、爽やかな余韻を残す。青柳の健闘はもちろんのこと、ヒロイン多美子役の伊藤歩も味わい深い演技を見せているので、乞うご期待。【取材・文/山崎伸子】

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