高良健吾、吉高由里子との共演は「予期せぬことが起こるから楽しい」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
高良健吾、吉高由里子との共演は「予期せぬことが起こるから楽しい」

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高良健吾、吉高由里子との共演は「予期せぬことが起こるから楽しい」

第25回東京国際映画祭特別招待作品『横道世之介』(2013年2月23日公開)の舞台挨拶が、10月27日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、高良健吾と沖田修一監督が登壇。沖田組への参加は4目度となる高良が「沖田さんの映画で、初めて主演を演じることができて楽しかったです」と喜びを語った。

「悪人」の吉田修一による同名小説を映画化した本作。1980年代を舞台に、大学進学のため上京した青年・世之介と、彼を取り巻く人々の青春を温かい目線で描き出す。『南極料理人』(09)、『キツツキと雨』(11)の沖田監督がメガホンを取る。沖田監督は原作の印象を「読んでいて、とても軽やかで、この登場人物たちが動いているのを見てみたいという思いに駆られました」と語った。そのなかで主人公の明るく、真っ直ぐな世之介役を演じているのが高良だ。沖田監督は「普通に裏でお茶を飲んでいる高良くんを見ていると、世之介に似ているなという気がして。いつか高良君を主演で撮りたいと思っていました」と抜擢の理由を語った。

一方の高良は、「脚本を面白いなあと思いながら読んで。狙ってやって、いやらしく見えたら嫌だと思ったんです。世の介が素直に反応しているのが良いと思ったので、“狙わないこと”を意識して演じました」と役作りのポイントを教えてくれた。

世之介のガールフレンド役を吉高由里子が演じている。高良と吉高の共演は、『蛇にピアス』(08)以来、5年ぶりとなった。高良は「『蛇にピアス』の時は暗かったよね、とふたりで話していました。今回は明るい映画。吉高さんとの共演は、予期せぬことが起こるから楽しい。吉高さんじゃないとできないテンションや間があると思います」とコメント。沖田監督も「爆発力のある人。すげえなあとつぶやいていました(笑)」と絶賛した。

最後に高良は「沖田さんに出会ったのは20歳の頃。僕は現場には、辛いものというイメージが若干あったけれど、沖田組は自分が生き生きとしていられる場所。今まで世之介のような役をやってこなかったので、このような役を沖田組でやれたのは、自分にとってでかかったと思います」と充実の表情を見せた。高良が「現場が本当に楽しかった」と振り返る『横道世之介』。高良と沖田監督の間には、何とも心地の良い空気が流れていた。是非、愛すべき主人公・世之介との出会いを楽しみに待ちたい。【取材・文/成田おり枝】

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