『007 スカイフォール』はローマ教皇のお墨付き!?
ボンドシリーズ最新作『007 スカイフォール』(全米11月9日、日本12月1日公開)は評論家たちに絶賛されており、オスカーの呼び声すら上がっているが、英紙インディペンデントによれば、カトリックの総本山ヴァチカン市国の新聞L'Osservatore Romanoまでが同作を取り上げ、べたほめしているという。
L'Osservatore Romanoは、5年前まではローマ教皇の活動を主に伝える新聞だったそうだが、大幅な紙面の刷新が行われ、映画や音楽などの一般的な話題も取り上げられるようになったという。しかし、それにしても『007 スカイフォール』は破格の扱いで、ダニエル・クレイグのインタビューを含む同作に関する記事が5本も掲載されており、「アドレナリン放出のアクションシーン」や「美しいボンドガールたち」を誉めたたえているという。
“007 ライセンス・トゥ・クライ”という題名のメイン記事では、「このボンドは、これまでの紋切り型の007ではなく、もっと人間らしく、感動したり泣いたりするリアルな人間像」とダニエル・クレイグの演技を評価し、ジュディ・デンチ演じるMについて、「MI6の上司という冷たい仮面に隠れた女性の脆弱さを垣間見せ、これまでより身近で、魅力的なキャラクターになった」と書いている。
『007 スカイフォール』は英国の2D映画のオープニング興収記録を樹立しており、シリーズ最高作と呼ぶ評論家たちも少なくない。【UK在住/ブレイディみかこ】
作品情報へ