「自然と涙が」と宮崎あおいが『北のカナリアたち』撮影秘話を明かす

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「自然と涙が」と宮崎あおいが『北のカナリアたち』撮影秘話を明かす

ベストセラー作家・湊かなえの「往復書簡」を原案に、吉永小百合を主演に迎えて制作された、東映創立60周年記念大型プロジェクト映画『北のカナリアたち』。本作の初日舞台挨拶が11月3日(土)、丸の内TOEIで行われ、吉永小百合をはじめ、柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平ら豪華俳優陣が登壇した。

本作は『大鹿村騒動記』(11)の阪本順治監督が描いたヒューマンドラマ。ある事故によって、北海道の小さな島の分校を追われた元小学校教師の女性が、教え子が起こした事件をきっかけに20年ぶりに島に戻り、かつての教え子たち6人と再会。心に閉じ込めていた思いを打ち明け合うというストーリーだ。サスペンスでありながら、“信頼とは何か”“愛とは何か”を胸に深く刻み込む、感動巨編に仕上がっている。

物語の原点となった分校(小学校)の教室を再現したステージ上では、キャストそれぞれが黒板に“作品への思い”を記述。「ひとつになる。」と書いた宮崎は、「合唱のシーンでは、(歌の先生に)メンバーとアイコンタクトを交わしながら歌うように言われていたのですが、小池さんと見つめ合いながら歌うのは照れくさくもあり(笑)、近付けた感じでもありました。そして、はる先生(吉永小百合)と視線を交わした時は、自然と涙があふれるような、幸せな時間でした」と、撮影中のエピソードを語った。

また、ハートマークの中に「雪」という文字を書いた松田は、「撮影時にすごい雪が降ってたんで」と、ぶっきらぼうに話し、会場からは笑いが。「あと、吉永さんは雪が似合うなと思って。吉永さんを思ってのハートマークです」と、照れながら吉永への愛を語ると、会場は和やかなムードに包まれた。

最後に吉永は、「ここにいるキャストの皆さんは、一人、一人が主役級という豪華なメンバーなので、初めはうまくアンサンブルが取れるのだろうかと心配しましたが、今は、皆で輪になって、一つの映画を作ったという気持ちです」と、笑顔でコメント。すると柴田が、「皆、吉永さんにほめられたくて頑張ったんだと思います!」と、キャストたちの気持ちを代弁し、観客からは温かい拍手が送られた。

冬はマイナス30℃の雪嵐が吹き荒む極寒の地で、夏は美しい花々が咲き誇る雄大な自然の中で、作り上げられた『北のカナリアたち』。自然のパワーを感じながら、是非とも感動のストーリーを堪能してもらいたい。【MovieWalker】

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