草刈民代の最後のクラシックバレエ舞台を夫・周防監督が映し出す!
12月8日から28日(金)まで、東京都写真美術館ホールで開催される「魅惑のバレエ映画祭」。同企画は、これまでに映像化されたバレエの名演ばかりを集めた特集上映だ。この映画祭の上映作品の一つとして、女優・草刈民代のクラッシクバレエ最後の公演を収めた『草刈民代 最後の“ジゼル”』が上映されている。
もともと日本を代表するプリマとして知られ、名作『Shall we ダンス?』(96)への出演以来、現在では女優として活躍している草刈民代。本作は、そんな彼女が名門レニングラード国立バレエとの共演で行った最後の公演を、彼女の夫である周防正行監督が映像化したものだ。ロマンティックバレエの最高傑作とも言われる「ジゼル」を、草刈民代が端正に踊り上げる姿には、思わずうっとりと見入ってしまう。
草刈民代&周防正行夫妻といえば、現在公開中の『終の信託』でも夫婦共作を果たしている。同作では草刈演じる女医の苦悩や大胆な演技を見事にとらえた周防監督だが、今作では彼女の気品を余すところなく収録。誰よりも草刈民代の魅力を理解する人物が手がけた映像とあって、彼女の美しさがこれでもかと凝縮された作品になっている。
劇場での上映は今回が初めてとなる本作。「魅惑のバレエ映画祭」では、『白鳥の湖』(66)や『眠れる森の美女』(64)など、誰もが知っている名作バレエ映画も上映される予定なので、本作と併せて是非足を運んでいただきたい。【トライワークス】
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