どっちが早い?歩行器の老人とゾンビによる史上最遅の逃亡劇に大爆笑
老人ホームに突如現れたゾンビの群れを、お爺さん、お婆さんたちが迎え撃つ!そんなぶっ飛んだシーンの映像で話題を呼んでいる映画『ロンドンゾンビ紀行』が1月12日(土)より公開される。同作は、普段なら真っ先に餌食になってしまいそうな老人たちが、ゾンビに向かってあたふたと機関銃をぶっ放す姿に、思わず腹を抱えて笑ってしまう衝撃-ホラーコメディだ。
舞台はもちろんタイトルにもあるロンドンの下町。テリーとアンディの兄弟は、資金難で閉鎖の危機に瀕している祖父が入居中の老人ホームを救うため、銀行強盗を企む。しかし、なぜか周囲はゾンビだらけに。兄弟は老人ホームへ向かうが、既にゾンビの魔の手が迫っていた、というストーリーだ。
そんな本作の見どころは、何と言ってもゾンビ対老人のバトルシーン。老人たちはなす術もなくゾンビの餌食になってしまうのかと思いきや、全く怯む様子がない。それどころか、武器を取って勇敢にも次々とゾンビをやっつけていくのだ。とはいえ、息を呑むほどの派手なアクションシーンが用意されているわけではない。歩行器でよたよたと歩く老人と、それに追いつけないのろのろ歩きのゾンビによる、史上最も遅い(?)逃亡劇など、笑いどころが満載なのだ。もちろん、ゾンビ映画ならではの残虐シーンも少なくはないが、それらがすぐにかき消されてしまうほど、お馬鹿シーン満載の作品となっている。
本国イギリスでは、昨年のロンドンオリンピック直後に公開され、その後、じわじわと各国へ伝わっていった本作。有名ゾンビ映画のパロディ満載だった『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04)にさらにオマージュを捧げているというのもカオスな話だが、単なる二番煎じに終わらない強烈なゾンビ愛を感じることができるはずだ。いよいよ日本上陸となった抱腹絶倒のゾンビ映画を見逃すな!【トライワークス】