いくえみ綾のコミック「潔く柔く」が実写映画化!長澤まさみ×岡田将生が初共演で純愛ストーリー
2004年から2010年に連載され、コミックは全13巻で累計250万部を突破、2009年に第33回講談社漫画賞少女部門を受賞した、いくえみ綾の人気コミック「潔く柔く」が、長澤まさみと岡田将生のW主演で映画化されることがわかった。長澤と岡田は本作が初共演となり、大切な人を失った主人公たちの喪失感のその後を描く純愛ストーリーを贈る。
『そのときは彼によろしく』(07)以来、6年ぶりの純愛映画の主演を務める長澤は、幼馴染を事故で亡くし喪失感を抱えたまま大人になるが、様々な経験と葛藤を通し最終的に前向きに生きる主人公・瀬戸カンナを、岡田は小学生の頃に事故に遭い、一緒にいた女の子を死なせたことに強い罪悪感を抱くもう一人の主人公・赤沢禄(ロク)を演じる。メガホンを取るのは、『ただ、君を愛してる』(06)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(09)、『パラダイス・キス』(11)などで若者たちの恋を描いてきた新城毅彦監督。今回の映画化では、原作の数あるエピソードの中でも人気の、クライマックスを飾ったエピソード、瀬戸カンナ、赤沢禄の二人の恋模様を描く。
高校一年生の夏、カンナは自分に思いを寄せていた幼馴染のハルタを失った。それから数年後、大学を卒業して映画会社で働くカンナは、出版社で働く禄と出会う。明るく、悩み事なく見える彼にも、実は小学生の頃、同級生の希実と一緒に事故に遭い、一人だけ生き残ってしまったという辛い過去があった。ハルタの死の後、誰かを好きになる気持ちに蓋をして生きてきたカンナを、禄は救い出そうとする。心の傷を抱えたまま大人になったふたりは、まるで運命に導かれるように出会い、恋をする。
「僕等がいた」の原作者・小畑友紀や「君に届け」の原作者・椎名軽穂が大ファンと公言する、いくえみ綾。今回の映画化について、「初めての映像化に期待と不安が渦巻きます。原作より面白かったらどうしよう!という。動いて音の出るもの、無音の切り取った画を見せるもの、それぞれの素晴らしさがあると思います。とてもとても楽しみです」と期待を寄せる。
「登場人物たちの思いや言葉、ストーリー展開、着ている洋服、もう全てが大好きです!」というほど原作のファンだという長澤は、「私で大丈夫かなと不安になりましたが、前向きに進む主人公の姿に私も勇気づけられたのを思い出して、私にもできるかなと頑張ってみようと思いました」と心境を明かす。岡田は自身の役柄について、「今回、演じさせていただく赤沢禄という役は大人の顔と子供の顔を併せ持つ、とても可愛らしく、魅力的な役です」と紹介し、「原作の世界観を大切にしつつ、映画ならではの新たな『潔く柔く』を、長澤さんと一緒に作りたいと思います」と意気込みを語った。
映画『潔く柔く』の撮影は2013年2月から3月にかけて行われ、2013年秋公開を予定している。【Movie Walker】