『グッモーエビアン!』で麻生、大泉を超える存在感を見せる現役高校生・三吉彩花のリアルな悩みとは!?
麻生久美子と大泉洋が元パンクロッカーのカップルに扮し、不思議な絆で結ばれた家族の姿を描いたコミカルなファミリードラマ『グッモーエビアン!』(12月15日公開)。物語は麻生演じるアキの娘ハツキの目線で語られるのだが、その重要な役割を担ったのが、現役高校生で「Seventeen」の専属モデルを務める三吉彩花。主演のふたりを押しのけるほどの存在感を見せつける期待の新鋭に話を聞いた。
『うた魂(たま)♪』(08)、『告白』(10)などで女優としてのキャリアはあるものの、本作ほど出ずっぱりなのは初めてだったとか。「大変でしたけど、大泉洋さんが撮影現場を温めてくれて、芝居をしやすい環境だったから楽しくできたと思います。ただ、あんまり笑っちゃいけない役だったので、耐えるのが大変でした(笑)」。
彼女が演じるハツキは、母親とふたりで暮らしており、血のつながっていない父親のような存在であるヤグ(大泉洋)がいきなりふたりのもとへ帰って来たことから、様々なトラブルに見舞われる。中学3年生という、多感でピリピリとした年頃でもあり、あまり笑顔は見せないのだ。「ハツキは自分と性格がそんなに違わないし、共感できる部分が多かったので役に入り込めました。私自身も反抗期だったので、リアルに演じられたと思います」。
今年の3月に“成長期限定ユニット”をうたうアイドルグループ、さくら学院を卒業した三吉。グループ在籍中は年下の子たちから慕われるお姉さん的なキャラクターで人気だった。「親友のトモちゃんを演じた能年玲奈ちゃんとはプライベートでも一緒に遊びますし、テレビドラマ『高校生レストラン』で共演した川島海荷ちゃんとも仲良くさせてもらっています。ふたりとも私より年上ですが、同学年の子とはあまり話があわないことも。年上の人と一緒のことが多いから、大人っぽく見られるのかな?」
大人っぽく見られるが、実はまだ高校1年生なのだ。そこには高校生ならではのリアルな悩みが。「テスト前なのに学校に行けてないんです。映画の撮影で1ヶ月、全然行けなかった入学当時よりは通えるようになったけど、テストの成績が悪かったら進級できない可能性もあるので、それを考えると気が抜けなくてすごい大変です」。
しきりに「元気な役は苦手なんですよね」と繰り返していたものの、劇中で時折見せるキュートな笑顔はやはり大物を予感させる。本作に加え、大学生役を演じているテレビドラマ「結婚しない」や、初の主演作となる『旅立ちの島唄 十五の春』(2013年公開予定)など、出演作も続々控えている。本作の公開をきっかけに、2013年一気にブレイクしそうな三吉彩花に是非注目してほしい。【トライワークス】