『ゼロ・ダーク・サーティ』LAプレミアにジェシカ・チャステインら出演者&監督が登場

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『ゼロ・ダーク・サーティ』LAプレミアにジェシカ・チャステインら出演者&監督が登場

『ハート・ロッカー』で第82回アカデミー作品賞・監督賞をダブル受賞したキャスリン・ビグロー監督による『ゼロ・ダーク・サーティ』(2013年2月15日公開)。本作のロサンゼルスプレミアが現地時間12月10日、ドルビー・シアター(旧コダック・シアター)で行われ、キャスリン・ビグロー監督、マーク・ボール、ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、カイル・チャンドラー、ジェームズ・ガンドルフィーニ、マーク・ストロングらフィルムメーカーや出演者のほか、ミラ・ジョヴォヴィッチ&ポール・W・S・アンダーソン監督夫妻、アナ・ファリス、アーロン・ポールなどのゲストが登壇した。

オサマ・ビンラディンを探し出そうとするCIAの努力を内側から描く本作は、『ハート・ロッカー』で史上初の女性オスカー監督に輝いたキャスリン・ビグローと、同作で脚本賞を手にしたマーク・ボールが再びタッグを組んだ意欲作だ。製作準備が大詰めを迎えた段階で、ビンラディンが殺害されたため、急遽、脚本をほぼ全て書き直すという、思わぬ困難にも直面したが、そこからさらにリサーチを重ねることで、10年にもわたるビンラディンの捜索、捕縛そして殺害に至るまでの真実を描き出している。

エリ・サーブのブルーのドレスとハリー・ウィンストンのピアスというゴージャスなスタイルで現れたジェシカ・チャステイン。本作は2012年度のオスカーで最有力候補の一つと見られているが、オスカーの感触を聞かれると、「それについてはわからないわね」と謙虚にコメント、「この映画についてはずっと秘密主義を貫かなければいけなかった。語ることは許されなかったの。2週間くらい前になって、ようやく人に見てもらえるようになったと思ったら、みんなが素晴らしい反応をしてくれているので、本当に感激しているところなのよ。とても嬉しい!」と、大きな手応えを感じているようだ。チャステインが演じるマヤという役は、ビンラディンを追い詰めたCIA分析官で、実在の人物に基づいて描かれており、「この映画は、普通、世間から見えないところで働いている人たちの努力を描くもの。この映画を作ったことで、その人たちに感謝の気持ちを示せたような気もしているわ」と心境を語った。

本作で再び脚本家及びジャーナリストとして飛び抜けた才能を証明したマーク・ボールは、「キャスリン・ビグローは才能あふれるフィルムメーカー。そんな人と僕は『ハート・ロッカー』、本作と、2つも映画を作ることができた。今回も彼女は僕の脚本を素晴らしい映画に仕上げてみせてくれたよ」と、製作パートナーをほめ称えた。【Movie Walker】

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