工藤夕貴、『カラカラ』舞台挨拶で語った夫へののろけと子供時代のDVの苦悩

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工藤夕貴、『カラカラ』舞台挨拶で語った夫へののろけと子供時代のDVの苦悩

第36回モントリオール世界映画祭で視点賞・観客賞のW受賞を果たした工藤夕貴の主演映画『カラカラ』(1月19日公開)の完成披露試写会が、1月10日にカナダ大使館で開催。工藤夕貴とメガホンを取ったクロード・ガニオン監督が、栄誉のトロフィーを手に登壇した。工藤は「17歳くらいから英語のお芝居を続けてきましたが、初めて英語でお芝居をしていることを心地良く感じました」と笑顔で語った。

『カラカラ』は、工藤扮する沖縄在住の主婦が、カナダ人の元大学教授と出会い、沖縄の離島を旅することで、心が癒されていくというロードムービーだ。工藤は「題材はなかなか深いんですが、フレンチっぽいコメディだと思っています」とアピール。沖縄在住の監督は、流暢な日本語で、観客の反響の喜びを語った。「お客さんに会うと、映画が駄目な時とか、わかります。駄目な時は非常にきついね。でも、今回は最初からわかっていた。笑ったり、泣いたりとか、ふたりとも喜んでいた」。

その後、映画にちなみ「人生を変えた出会い」について尋ねられた工藤。「この映画との出会いも私にとって転機です。これまで英語のお芝居は日本語のお芝居と違って不安感があったけど、今回初めて自分の言葉でしゃべっているとすごく感じました」と、映画について語った後、2010年に結婚した伴侶について「もう一生結婚しない、独身の方が合っていると思っていたけど、今時、珍しい日本男児。全く自分が選ばなかったような人と結婚しました。毎日、人生勉強をさせていただいてます」とのろけた。

また、夫の暴力に苦しむという役どころだった工藤は、「家は子供の頃、DVがあったので、純子役に入りやすかった。家のなかで暴力を振るわれると、自分がどんどんなくなってしまう」と過去の辛い日々を告白した後、「人生のターニングポイントは、幾つになってもあるんだなと感じさせてくれる映画です」と本作のテーマを語った。

『カラカラ』は日本とカナダの合作映画だが、舞台は沖縄だ。国際派女優・工藤夕貴の生き生きとした表情が印象的な本作はいよいよ1月19日(土)より公開される。【取材・文/山崎伸子】

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