『ライフ・オブ・パイ』アン・リー監督、本木雅弘は『シコふんじゃった。』以来のファンだった!

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『ライフ・オブ・パイ』アン・リー監督、本木雅弘は『シコふんじゃった。』以来のファンだった!

第85回アカデミー賞に作品賞を含め11部門にノミネートされた話題作『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』(1月25日公開)のジャパンプレミアが1月16日にららぽーと豊洲シーサイドデッキで開催。来日したアン・リー監督と、本作で実写洋画の日本語吹替に初挑戦した本木雅弘が登場。幻想的な海上特別舞台でセレモニーに登壇したアン・リー監督は、「非常に楽しかったです。寒いのを除いては」と笑いながら「海の上の映画なので、素晴らしい演出だと思いました」と感想を述べた。

本木が声を当てるのは、成人した主人公パイ・パテル役だ。舞台挨拶でアン・リー監督は「本木さんは、パイに素晴らしい声を与えてくださった。私は本木さんの大ファンで、『Departures(『おくりびと』英題)』(08)だけではなく、『シコふんじゃった。』(92)からずっとファンでした」とコメント。本木は恐縮しながら「吹替で、最後の最後にちょっとだけ参加しただけなのに、こんなイベントに参加できて、恥ずかしいやら、嬉しいやら複雑な気持ちです。僕はアン・リー監督の一ファンとして、映画の大ファンとして、応援隊長として臨むつもりです」と語った。

注目のアカデミー賞を含めた賞レースについて、アン・リー監督は「認められたことは大変嬉しいです。ただし、賞よりも世界各国で公開されて成功し、世界中からいろんな反響をもらったことが、どんな賞よりも嬉しいことです」と喜びを口にした。本木も「とにかく、この映画に携われている幸せのなかで吹替をやりました。私も小さな子供を持つ一親として、希望の見つけ方を考えた時、非常に良い教育になると感じています」と語った。

最後に“グリーンダカラちゃん”でおなじみの、しずくちゃんが可愛い子トラの姿で登場。アン・リー監督は満面の笑みを浮かべながら、「今まで見たなかで一番可愛いトラです。是非、次の作品に出てほしいです」とラブコールを贈った。

本作は、ブッカー賞に輝いたヤン・マーテルによる同名小説の映画化作品で、アン・リー監督にとって初3D映画となった。本木も大絶賛する『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』の賞レースの行方も気になるところだ。【取材・文/山崎伸子】

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