『東京家族』鑑賞後、パートナーへの気持ちに変化。97%が「勧めたい」と回答
『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『息子』(91)、『学校』シリーズ、『おとうと』(10)、『男はつらいよ』シリーズの山田洋次監督が、小津安二郎監督にオマージュを捧げた『東京家族』(1月19日公開)。本作公開に先駆けて行われた試写会上映後のアンケート調査には、30代から70代までの夫婦やカップルが回答。本作を「カップルで見るべきだと思いますか?」という質問に対して、「はい」と答えた人が93%となった。
本作を鑑賞したことでパートナーへの気持ちの変化があったと回答した人の中には、「年齢を重ねるほど、夫婦の絆を大切にしなければと思った」(40代・女性)、「一瞬、一瞬を大切に過ごしたいと思った」(30代・女性)、「人の終わりは、どうなるかわからないから元気な時に仲良く暮らしたい」(50代・男性)、「妻を残しては死ねない」(60代・男性)など、心境がうかがえる回答も多かった。また、本作によって気持ちの変化のなかった人からも、「常に感謝するようにしているので変わらない」という意見も。
「本作を友人、家族に勧めたいですか?」という質問に対しては実に97%の人が「はい」と回答し、その理由には「同世代で共感できる作品なので、友人に勧めてこの映画の話がしたい」(50代・女性)、「自分が親元にいた時より確実に親は歳をとっているということに気付かされた。兄弟にもこの映画を見てほしい」(40代・女性)、「誰もがこれから通る道が描かれているから子供に見てもらいたい」(50代・男性)というお勧めのポイントがあげられた。
本作で一番印象に残ったシーンは57%の人が、橋爪功演じる周吉が、蒼井優演じる紀子に「どうかあの子(息子)をよろしくお願いします」と頭を下げるシーンを挙げた。また、女性からは、特報・予告編動画でも見ることができる、病院の屋上で朝焼けの中、妻夫木聡が涙を流すシーンが支持を集めた。
様々な世代の日本人の今が描かれている本作は、全ての世代の人々が共感でき、家族や自分の大切な人のことを考えずにはいられない作品だろう。是非とも自分の大切な人を誘って、劇場に足を運んでほしい。【Movie Walker】