上川隆也、デイヴィッド・ゴードン「二流小説家」の映画化で初主演!

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上川隆也、デイヴィッド・ゴードン「二流小説家」の映画化で初主演!

2010年に発表されたデイヴィッド・ゴードンのミステリー「二流小説家」(原題「The Serialist」)が、『二流小説家 シリアリスト』のタイトルとして上川隆也主演で映画化されることがわかった。上川はこれまで数多くのテレビドラマ、舞台の主演を務めきたが、映画で主演を務めるのは本作が初となる。監督はドラマ「相棒 season3」「幻夜」「遺留捜査」などの猪崎宣昭。

原作は、湊かなえ「告白」や、スウェーデンの大ベストセラーで故スティーグ・ラーソン「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」を超え、「このミステリーがすごい!」2012年版海外編で第1位、「ミステリーベスト10」2011年海外部門で第1位、「ミステリが読みたい!」2012年版海外編で第1位と、史上初の三冠を達成したベストセラーミステリーだ。さらに、アメリカにおけるミステリーの最高峰でミステリー界のアカデミー賞とも呼ばれる、世界一権威のあるアメリカ探偵作家クラブが主催するエドガー賞(MWA賞)で2011年度のEdgar Award for Best First Novelにもノミネートされている。

上川が本作で演じるのは、エロ本の連載を細々と続ける売れない小説家・赤羽一兵。上川は原作を読み、「小説を読了して本を閉じた時、これを原作とした作品が、自分の初主演映画になるのだと、身の震える思いがしました」と心境を明かし、「邦題のとおり、うだつの上がらない二流の小説家が主人公ですが、原作の海外ミステリー初の三冠に負けない、一流のエンターテインメントとして映画もお届けできるように、全力で取り組みたいと思います」と意気込みを語っている。

呉井大悟が4人の女性を殺害、それぞれの頭部を切断、花をあしらえた写真を警察に送り付け、日本中を恐怖に陥れた凶悪な連続殺人事件から12年が経った。死刑囚として刑の執行を待つ呉井と小説家の赤羽一兵は、全く接点がなかったものの、刑務所の中である取引をする。呉井は赤羽に「告白を聞き、暴露本を出版する権利と引き換えに、俺のためだけに官能小説を書け」と囁いた。呉井には多数の信者からのラブレターが連日のように届いていた。呉井は彼女たちを取材し、自分と彼女たちが主人公の官能小説を書くことを赤羽に要求。信者を訪ね、小説を書き、刑務所を訪れ、小説を読み聞かせ、その対価として呉井の告白を取材する日々。そんなある日、赤羽は頭部を切断され、花をあしらわれた死体を見つけるのだった。第一発見者である赤羽は警察に容疑者として追われながらも、自ら犯人を追うことになる。

『二流小説家 シリアリスト』は1月中旬から2月中旬まで撮影が行われ、6月公開を予定している。【Movie Walker】

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