アメリカ製作者組合賞は『アルゴ』が戴冠!アニメ部門は『シュガー・ラッシュ』が頂点に
現地1月26日にアメリカ製作者組合賞(PGA)の受賞作が発表された。作品賞はベン・アフレック監督『アルゴ』(12)、アニメーション映画賞はリッチ・ムーア監督『シュガー・ラッシュ』(3月23日公開)、ドキュメンタリー映画賞はマリク・ベンジェルール監督『シュガーマン 奇跡に愛された男』(3月16日公開)がそれぞれ受賞した。
アカデミー賞に最も直結すると言われているPGAは、2012年は『アーティスト』が、2011年は『英国王のスピーチ』が、2010年は『ハート・ロッカー』が獲得し、そのままの勢いを持ってオスカー戴冠となった。その意味でも第85回アカデミー作品賞は『アルゴ』が一歩も二歩も前進したと言えるだろう。しかしながら、プロデューサーでもあるベン・アフレックが監督賞候補から落選しているため、いびつな形となっていることは否めない。さらに先日行われた第70回ゴールデングローブ賞でも『アルゴ』は作品賞と監督賞をW受賞していることから、現地2月24日(日)に開催される第85回アカデミー賞授賞式の結果が大いに楽しみなところだ。
また、アニメーション映画賞を獲得した『シュガー・ラッシュ』は、日本では第85回アカデミー賞授賞式が終わってからの、3月23日(土)公開となるが、ノミネート作品5本のうち3本がディズニー作品であり、第70回ゴールデングローブ賞では『メリダとおそろしの森』(12)が受賞している。この部門は『フランケンウィニー』(12)や『パラノーマン ブライス・ホローの謎』(3月29日公開)を含めて、まだまだ混戦ムードが漂っている。
最後に、ドキュメンタリー映画賞は『シュガーマン 奇跡に愛された男』が受賞したことで、作品賞同様、こちらも一歩抜き出た感がある。ノミネート作5本はいずれも粒が揃っているため、まだまだ予断は許されない。【Movie Walker】