ピース綾部祐二が緊縛ショーを披露「おとなしくしろ!好きなんだろ!」と縛り上げられ悲鳴
竹中直人監督最新作『R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私』の初日舞台挨拶が2月2日、新宿バルト9で開催され、竹中監督をはじめ、主演の平田薫、ピースの綾部祐二、津田寛治、山内圭哉が登壇。約4年ぶり、7度目のメガホンを取った竹中監督は「日常的なものとして自縛を撮っているので、生々しい感じはないと思う。素敵な青春映画になっています」とアピールした。
原作は「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞した蛭田亜紗子による同名小説。自分を自分で縛る“自縛”で日頃のストレスを発散する普通のOLの日常が、繊細な描写で映し出される。官能的な作品で主演に挑戦、ヒロインの複雑な心情をさらりとした演技で表現した平田は、「原作と脚本を読んだ時に、すごく楽しめて。新しいことに挑戦させてもらえるかもしれないという喜びがあった」と爽やかな笑顔で会場を魅了。続けて「自分で自分を縛る役なので、縄の練習が大変だった」と苦労も明かしてくれた。
ヒロインの彼氏役に扮しているのが綾部だ。綾部は「俳優の綾部です」とキリッとした表情で挨拶。思い出に残るシーンを聞かれると、「薫ちゃんとのキスシーンですね。全然、緊張しなかった。竹中さんに普段しているキスを見せてくれと言われて、そのままやりました」と話したが、隣で聞いていた平田が「綾部さんは、歯を磨くのが早かった。ソワソワしているのを感じましたよ」と、すかさず突っ込みを入れた。すると綾部も「昼飯を抜いちゃったよ。キスシーンだっていうのに、弁当に餃子が入っていましたから!」と明かし、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
またこの日は、主題歌「No Reason」を手掛けたLOVE PSYCHEDELICOも駆けつけた。LOVE PSYCHEDELICOは「竹中さんとは、10年来の飲み友達で。いつか一緒に仕事をしたいと言っていたんです」と竹中監督との交流を明かし、「テーマが自縛という湿度のあるものなので、音楽はカラッとクールに映ると良いなと思った」と曲作りへの思いを教えてくれた。
LOVE PSYCHEDELICOの登壇に沸いた会場だったが、司会からの「彼らにお礼を捧げる意味で」という言葉で、綾部祐二の緊縛ショーが開催されることに!おもむろに上着を脱いだ津田が「朝7時から練習した。こら!おとなしくしろ!好きなんだろ!」と突然にドSな一面を発揮して、綾部を縛り上げた。綾部は「痛い、痛い!津田さん、乳首を触っているから!」と絶叫し、さらにはLOVE PSYCHEDELICOも一緒になって綾部を縛り上げるなど、大いに盛り上がった舞台挨拶となった。
彼らの様子を笑顔で見つめていた竹中監督も「癖のあるキャストばかりで、カメラを回していて飽きなかった。素晴らしいキャストです」と充実の表情を見せていた。是非、竹中監督の新境地を劇場で楽しんでもらいたい。【取材・文/成田おり枝】