『おしん』母役の上戸彩、泉ピン子から「命をかけて頑張って」と激励!

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『おしん』母役の上戸彩、泉ピン子から「命をかけて頑張って」と激励!

1983年にNHK朝の連続テレビ小説として放映され、社会現象を巻き起こした「おしん」が待望の映画化。2月5日の製作発表会見で、注目のキャスティングが明かされた。おしんの母ふじ役には上戸彩、加賀屋大奥様役には泉ピン子、そしておしん役には濱田ここねが決定した。会見では3人と、冨樫森監督、原作者の橋田壽賀子が登壇した。

舞台は今から約100年前の山形県の寒村。貧しい暮らしの中、生きる希望を失わず、力強く生きたおしんの姿は多くの人々の心を打った。橋田は「あの頃は高度成長期だったけど、今はいじめが大変。でも、おしんを見て、今のいじめなんて大したことない、私たちも頑張ろう、我慢しようと思っていただけると」と語った。

上戸彩は「ものすごいプレッシャーを感じています。まだ、この役には早いよとか、母親に見えないよとか言われると思いますが、命をかければ上手にできると、ピン子さんから素敵なアドバイスをいただいたので、スイッチを切り替えて演じたいです」と笑顔で答えた。泉も「あの撮影時は若くて、30くらいでいた。彩ちゃんがこの役を引き継いでやってくださるのは感無量。一生懸命やったら良い役になると思います」と上戸を激励した。

2500人のオーディションで選ばれたおしん役の濱田は、「おしん役を一生懸命頑張ります」と愛くるしい笑顔を見せた。審査に関わった泉によると「着物を着たらぴったりで。あと、みんな上手すぎるのよ。(小林)綾子だって最初は上手じゃなかったし。彼女は存在感がすごかった」とのこと。冨樫監督も「りんごのほっぺの野生児はこの子だけ。力強さが決め手でした」と太鼓判を押した。

平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%と、この記録は未だ破られておらず、テレビドラマの歴代最高視聴率記録となっている。今回、重責の冨樫監督は「改めてプレッシャーをひしひしと感じました。我々の責務は、平成の新しい『おしん』、小林綾子さんに変わる新しいおしんを見ていただこうと。期待を裏切らないものを映画として提示したい」と力強く語った。

映画版では、3人以外に、中村材木店奉公人役に岸本加世子、加賀屋の若奥様みの役に小林綾子、加賀屋主人清太郎役に乃木涼介、おしんの祖母なか役に吉村実子、脱走兵の俊作役に満島真之介、炭焼老人の松造役にガッツ石松が決定している。『おしん』は10月に全国公開だ。【取材・文/山崎伸子】

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