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『クラウド アトラス』攻略ガイドを配布!作品を楽しむポイントを徹底解説

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『クラウド アトラス』攻略ガイドを配布!作品を楽しむポイントを徹底解説

ウォシャウスキー姉弟&トム・ティクヴァの3人の監督が、デヴィッド・ミッチェルの小説を基に映画化した『クラウド アトラス』(3月15日公開)。本作は、5世紀にわたって目がくらむほどの大スケールで描かれ、映像化不可能とまで言われていただけに、「難解なのでは?」と不安に思う人も多いのではないだろうか。そこで、難解どころか、これを見れば衝撃と感動が2倍になるというゲームの攻略本ならぬ、映画を見る前攻略ガイドが全国の公開劇場で配布されることになった。

このガイドでは、まず映画評論家の町山智浩が本作の攻略法を解いている。本作が傑作と言われる所以や、異例の3大監督たちが本作で仕掛けた罠について、見る前に知っておくと、さらに作品が楽しめるポイントを徹底解説。たとえば、トム・ハンクスの6変化などが知られているが、主役のトム・ハンクスだけでなく、他のキャストも複数役を演じていることも、傑作と言われる理由の一つと紹介する。同じ俳優が演じるキャラクターは同じ魂の生まれ変わりで、この5世紀に生きる人は親子、夫婦、兄弟、恋人、友人あるいは敵と姿が変わっても惹かれ合い、いつかはその愛を成就するために何度も出会っては別れ、争いと過ちを繰り返すという、人間の本質を描くために取った手法であることを解説している。

さらに過去・現在・未来にまたがる500年のエピソードについて、6つの時代が単に行ったり来たりするのではなく、入れ子構造でリンクしている手法を天才監督が仕掛けた罠として紹介。19世紀に書かれた日記は1930年代の作曲家に愛読され、彼が作曲した組曲「クラウド アトラス6重奏」を1970年代の女性が聴く。近未来の韓国のクローン少女の供述書は、文明崩壊後の超未来で聖書のように崇拝されている。このように一見、アトランダムな流れに見えて、実はシーンからシーンへのつなぎの一つ、一つが完璧に計算された圧倒的な映像で描かれている。この考え抜かれた緻密な構造にどこまで気付くことができるか?他にも原作「クラウド・アトラス」のルーツは日本にあった?など、さらに期待が高まるポイントが目白押しの内容になっている。

また、このガイドでは「大長編作だったけど、あっという間に見終わっちゃった。人生もそう。色々あるけど生きるテーマはラブ&ピース。やっぱ、愛が地球を救うってね」(みうらじゅん)、「主役クラスの前世はその他大勢の脇役だったとは。人類は平等だと思うと希望が見えました」(辛酸なめ子)、「人の素晴らしさと愚かさを縦糸と横糸に、五百年の月日の綴れ織り、そこに描かれる風景に胸が震える!」(小堺一機)、「一人の男の魂が様々な時代を経て変化していく物語。こんな映画、見たことねえ!」(赤ペン瀧川先生)、「ネオ・ソウル(近未来)シーンが特に素晴らしい。ヒロイン役の一人、ペ・ドゥナの良さが突出している」(押井守監督)など、多くの著名人が本作の魅力を語っている。

見る前攻略ガイドは2月16日(土)より順次配布予定となっている。本作公開を前に、是非ともガイドを手に入れて予習しておいてもらいたい。【Movie Walker】

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