第85回アカデミー長編アニメ映画賞は『メリダとおそろしの森』に!
現地時間2月24日(日本時間25日)に開催中の第85回アカデミー賞授賞式。長編アニメ映画賞は、ディズニー ピクサー作品『メリダとおそろしの森』(12)に輝いた。前哨戦の第70回ゴールデングローブ賞でも最優秀アニメーション賞を制しており、めでたくダブル受賞となった。
本作はスコットランド文化を背景に、自らのわがままで呪いにかけられてしまった王国を救おうとする王女の冒険を描くファンタジーアニメ。ディズニー ピクサー作品としては初めて女性主人公を取り上げ、最新の技術で生き生きとしたプリンセスを描き出した。
監督を務めたは『プリンス・オブ・エジプト』(98)の共同監督のブレンダ・チャップマンと、『ジョン・カーター』(12)の脚本を担当したマーク・アンドリュース。女性監督のブレンダ・チャップマンは「力強くインスパイアを与えてくれた娘のエマに」と、キルトの衣装に見を包んだマーク・アンドリュースは「ジョン・ラセター、そして妻と4人の子供たちに」と、初めてのオスカー像を手に、それぞれが家族やスタッフに深い感謝の言葉を述べた。
アニメーション界のアカデミー賞ことアニー賞で最多5部門を制した『シュガー・ラッシュ』の前評判も上々だったが、『メリダとおそろしの森』では、勝気な一方、母親との確執を抱えた思春期の少女の繊細な内面をも見事に表現。とりわけ印象的なメリダのくるくる赤毛を作るには3年の歳月を費やすなど、アニメーション界における新たな挑戦が、大きな支持を受けた模様だ。【Movie Walker/成田おり枝】
作品情報へ