2012年、ミュージック界の稼ぎ頭は?
ビルボードが恒例の年次マネー・メイカー・リストを発表し、2012年の一年間、ミュージック界で最も稼いだアーティストはマドンナだったと報じた。
CDの売り上げが下降を続けている現在、iTuneなどのデジタルミュージックの売り上げは上昇しているが、そうした現象は、マドンナなどの莫大な収益を上げるアーティストには微々たる影響しかないそうで、ミュージック界の長者たちは収益のほとんどをツアーで稼ぎ出しているという。
2012年のマドンナは、ステージでの政治的発言や肉体の露出などで連日マスコミを騒がせたMDNAツアーが主な収入源になっており、ツアーによる収益が、2012年の収益3450万ドルの93.5%を占めているという。2位のブルース・スプリングスティーンも収益の92%はツアーによるもので、3位に入った元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズも93.5%をツアーで稼いでいるらしい。4位のヴァン・ヘイレン、5位のケニー・チェズニーも同様に収益のほとんどをツアーで叩き出している。
逆に、アデルやテイラー・スウィフトなどの人気絶頂に思えるアーティストたちは、2012年はツアーに出ていないため、トップ10に入っていない。トップ10のアーティストたちは平均すると全収益の84.2%をツアーで稼いでいるそうで、唯一その比率が低かったのは10位のジャスティン・ビーバーの60.1%だったという。【UK在住/ブレイディみかこ】
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