ジェニファー・ローレンス、登壇時転んだのは意図的!?
現地時間2月24日に開催された第85回アカデミー賞で主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスが、受賞スピーチのために登壇する際、階段で転んだ経緯について語った。
22歳とは思えない、あまりに堂々とした態度に、意図的に転んだのではないかという憶測が流れたようだが、それについてジェニファーは受賞後の記者会見で、「何でそうなったかって?私のドレス(白とピンクのパニエ入りのふんわりしたディオール・オートクチュールドレス)を見てよ。私にもわからないけれど、階段を上がろうとしてドレスの布を踏んでしまって、階段がワックスでツルツルだったから、ドレスの布ごとすべっちゃったんだと思うわ」と語り、邪推を一蹴した。
受賞前のUsウィークリー誌のインタビューで、ジェニファーは「このドレスを着てすぐに、これだってわかったので即決だったの。他には何もトライしていないわ。着ていてとても快適よ。私のお尻の周り1.5cmはドレスで覆われているしね」と語っていたが、空腹と少々の緊張感でよろめいたとはいえ、皮肉にもこのドレスの歩きにくいデザインが災いしてジェニファーが転倒し、そしてそのデザインがゆえに、怪我をしなくて済んだことになる。
ピープル誌が直前予測をしていたとおり、ディオールのハンドバッグの広告塔を務めているジェニファーは大切なイベントには必ずディオールを着用しているが、アメリカ映画俳優組合賞で着ていた青いディオールのドレスとマリオン・コティヤールが英国アカデミー賞で着用していた黄色いドレスは、共に太腿露出事件が発生していることから、デザイン性を問題視する声も挙がっている。
一方で、アカデミー賞授賞式のオープニングで、同じく白いディオール・オートクチュールのロングドレス(パニエなし)を着ていたシャーリーズ・セロンが、チャニング・テイタムと共に激しく華麗なダンスを披露したことを考えると、場数を踏んでいないジェニファーの選択眼と経験の乏しさが問題だったとも言えるだろう(適切なアドバイスをしていない場合、スタイリストの問題となる場合もある)。
受賞後のインタビューで、受賞の瞬間について「こんなに自然にショックを受けたのは初めて」で、転んだ瞬間は「Fワード(放送禁止用語)しか頭に浮かばなかった」というジェニファーは、スピーチを考えることがストレスになるので、その日もスピーチの準備をしてこなかったと語っていた。しかし、その日に86歳の誕生日を迎えた『愛、アムール』(3月9日公開)のエマニュエル・リヴァに、「お誕生日おめでとう!」と言える余裕はさすがで、転倒の動揺を感じさせなかった。
また、第70回ゴールデングローブ賞の受賞スピーチでは、映画の中のセリフを引用したとはいえ、『Hope Springs』(12)で同カテゴリーにノミネートされたベテラン女優のメリル・ストリープの名前を挙げて、「メリルに勝ったわ!」と言い放ってしまうほどの度胸の持ち主であり、一部では生意気との批判もあるようだ。しかし、追い風に乗ったジェニファーは今回の一件で、ますます業界内からも「久々の大物女優誕生」と絶賛を受ける結果となったようで、意図的ではないハプニングが大成功につながったようだ。【NY在住/JUNKO】