宮崎あおい「極端に友達が少ない」と女子大生100人に胸の内を告白
独創的な世界観を生み出す石川寛監督最新作『ペタル ダンス』(4月20日公開)の女子大生限定試写会が4月18日にシネマート六本木で開催され、宮崎あおい、忽那汐里、石川監督が登壇。女子大生100人を前に宮崎は「同性ばかりが集まると独特な雰囲気がありますね」、忽那も「新鮮で爽やかな空気が伝わってくる」と笑顔を見せた。
本作では、宮崎あおい、忽那汐里、安藤サクラ、吹石一恵という若手実力派女優が共演。大学時代をともに過ごし、社会に出てから疎遠になっていた女性たちが6年ぶりに再会し、友情の大切さに気付く1泊2日の小さな旅の物語だ。石川監督は「彼氏や彼女なら別れを告げて会わなくなる。でも友達ってなぜ会わなくなるんだろうと思った」と製作のきっかけを吐露。宮崎は「この映画が大好き」と微笑み、「私は極端に友達が少なくて、片手で数えるくらいしかいない。でも落ち込んでいる時になぜかメールをくれたり、ほとんど会わなくても繋がっていると思える友達がいます。おばあちゃんになっても一緒にいるんだろうなと思える人たちです」と心を込めて語った。
その後は、映画を鑑賞した女子大生からの質問コーナーに突入。大学1年生の女性から「友達作りのコツを教えてください」と意見が出ると、宮崎は「私は今、27歳ですが、この人と友達になりたいと思うことが3年に1回くらいある。年下の人からは話しづらいと思うので、そういう時は勇気を持って『あなたのことが好きです。お友達になりましょう!』って言います」とコメント。忽那も「私も大学時代、なかなか溶け込めなくて。でも、仲良くなりたいと思った人は逃さないようにしている」と親身になって答えてくれた。
さらに、就職活動中の女性からは面接でのコツ、落ちた時の心構えに関する質問が。宮崎は「エキストラをやっている頃、オーディションでほとんど落ちていて。そのなかで石川監督とも会えたし、何か次に繋がることがあるんだなと感じた。落ちた時は『縁がなかったんだな』と思うようにしています」と話し、忽那も「全く私も同じ!」とうなずいていた。
将来に希望や不安を抱えた女子大生たちを前に、それぞれが素直な胸の内を明かしてくれたトークショー。石川監督は最後に「この映画が、皆さんの一歩に少しでも繋がってくれたら」と温かなメッセージを贈っていた。【取材・文/成田おり枝】